Hondaは、取締役会において、専務取締役の三部 敏宏(みべ としひろ)氏を、4月1日付で代表取締役社長とするとともに、現 代表取締役社長である八郷 隆弘(はちごう たかひろ)氏を同日付で取締役とする人事を決定したと発表した。
なお、6月に開催予定の定時株主総会にて、三部氏は取締役代表執行役社長に就任。八郷は退任する予定であるとのことだ。
八郷氏は、2015年から約6年間の社長在任中、事業環境の大転換期にあたり、Hondaが将来に渡り存在を期待される企業であり続けるために、「2030年ビジョン」を策定。
「すべての人に『生活の可能性が拡がる喜び』を提供する」というステートメントの実現に向け、「既存事業の盤石化」と「将来の成長に向けた仕込み」に取り組み、チーム・Hondaをリードしてきたという。
生産領域や開発領域の効率化や体質強化をはじめ、グローバルでの選択と集中を行うことで、将来への土台づくりを完成させ、新しい時代に向けてHondaが走り出す準備を整えたとのことだ。
社長に就任予定の三部氏は、1987年にHondaに入社、その後、エンジン開発を中心に四輪車の研究・開発に従事。2019年には本田技術研究所代表取締役社長に、2020年には本田技研工業株式会社の専務取締役に就任し、現在に至っているという。
変革の時代に、新しい価値観の拡がる世界において、新体制のもと、「技術は人のため」という Hondaの創業時から変わらない、社会課題解決への姿勢をさらに強めることで、持続した成長・進化を実現していくとしている。
社会とともに成長し、進化し続けるHondaに期待してほしいとのことだ。