楽天と西友は、両社が協働運営するネットスーパー事業「楽天西友ネットスーパー」において、関西地域における出荷能力の拡充を目的に、大和ハウス工業が開発する大型物流施設「DPL茨木」の全フロアを賃借し、専用物流センターを新設することにしたと発表した。

なお、同施設の稼働開始時期は、2021年内を予定している。

昨今、「新しい生活様式」のもとECが生活基盤としてますます定着し、ネットスーパーに対する需要は急速に拡大している。

同サービスについても、10月から12月の売り上げは昨年同期比+39.9%と加速度的に成長しているとのことだ。

今回新設する物流センターでは、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯で商品の保管ができるほか、搬送などの自動化設備を導入し、倉庫内作業を効率化するという。これにより、当日配送枠を拡充し、関西地域における供給能力の強化を図るとともに、サービスの利便性向上を図るとしている。

なお、楽天西友ネットスーパーでは、今年1月より、神奈川県横浜市に、最大3万~4万アイテムの取り扱いが可能な専用物流センターを稼働開始。

施設においては、自動化設備を導入することで、通常のオペレーションと比較し、約60%の省人化が実現したとのことだ。

新施設概要は以下。

・大阪府茨木市の物流センター

物件名: DPL茨木
所在地: 大阪府茨木市丑寅一丁目1番1
事業主: 大和ハウス工業
稼動開始: 2021年内予定
延床面積: 約17,600坪(約5万8千平米)
物件階数: 地上4階建
概要: 「DPL茨木」は、名神高速道路「吹田ジャンクション」から約1.8kmと近接し、「大阪駅」からは15km圏内のアクセスに優れた物流拠点。
阪急電鉄京都線「南茨木駅」と大阪モノレール「南茨木駅」からは徒歩約13分に位置しており、職住近接の就労環境も整っているという。

配送エリアマップ(予定):

・神奈川県横浜市の物流センター

物件名: 三井不動産ロジスティクスパーク横浜港北
所在地: 神奈川県横浜市都筑区川和町760-1
稼動開始: 2021年1月25日
延床面積: 約15,300坪(約5万平米)

配送エリアマップ(予定):

なお、同センターでは、首都圏への配送のうち、東京都および神奈川県の一部への配送を担うという(濃緑)。今後の配送拡大エリアも含むとのことだ。

楽天と西友は今後も、強固なサービス供給体制の構築を推進し、高まるニーズに応え、ユーザーの利便性向上を目指していくとしている。