トークンを活用したデジタルマーケティング事業を展開するcanowは、ファンの応援を可視化するファンマーケティングツール「YELLtum」の実証実験を開始したことを発表した。
「YELLtum」はスポーツチームなどが発行する地域通貨で、チームや選手を応援することや、スタジアム周辺の店舗や地域企業での購買に使うことができるため、スポーツチームを通じた地域創生を実現することができるという。
また、ファンの購買行動により地域企業や店舗の課題が可視化されるため、具体的な対策を立てることが可能になるという。今後は、「YELLtum」実証実験に協力するスポーツチームを募集していくとのことだ。
新型コロナウイルス感染拡大は、スポーツチームやファン、地域企業に大きな影響を与えているという。
イベント開催制限によって公式戦の大半が無観客開催を余儀なくされたことは、スポーツチームへの経済的な影響だけでなく、ファンがチームや選手を応援する場が失われ、スタジアム周辺の店舗へ足を運ぶ機会が減少することを意味しているとのことだ。
そうしたなかでチームや選手を応援する新しい形、スポーツチームを中心とした地域を活性化するための仕組み作りが求められているとのことだ。
日本には地域に密着したスポーツチームが数多くあります。そうしたスポーツチームは、地域の顔と言える存在であるという。
canow は、スポーツチームを中心にチームとファン、店舗を活性化させ、地域創生につなげるために、同プロジェクトを実施するとのことだ。ブロックチェーン上で発行されたトークンを前払式支払手段として展開し、規制面では政府・行政と協議しながら実証実験などを実施していくとしている。
「YELLtum」は、初期費用¥0で始められるファンマーケティング専用ツール。
「エール」を発行することで、「評価する」「使う」という2つの機能でファンの応援を可視化するという。
- 評価する:チームや選手を評価・応援することができる
- 使う:ファンがスタジアム周辺の店舗や地域企業で、地域通貨として使えるようになる
その結果、チームや選手とファンのコミュニケーションの活発化やスタジアムを中心とした地域経済圏の盛り上がり、ファンの行動履歴取得による新たなデジタルマーケティングが実現可能となることで、スポーツチームを通じた地域創生を実現することができるとのことだ。