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朝日新聞社は、オトナルと共同で、2021年1月26日、昨年12月に共同実施したポッドキャストの利用実態調査の概要を「PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2020」として公開した。
7人に1人はポッドキャストを月に1回以上聴き、国内推計ユーザー数は1,100万人超
ポッドキャストを月1回以上聴くユーザーは14.2%だった。国内のユーザー数は1,123万人と推計される。
ポッドキャストユーザーの半数は20~30代
ユーザーの構成をみると、男女ともに20代が最も多く、男性が16.2%、女性が12.4%。20~30代でユーザーの50.8%を占めた。もっとも、40代のユーザーも30代と同じくらいいる。
約半数の47.1%が、1年以内にポッドキャストを聴き始めたユーザー
国内ポッドキャストユーザー(1ヶ月に1回以上ポッドキャストを使う人)に、ポッドキャストを聴き始めた時期をたずねると、「1ヶ月未満」が10.5%、「1ヶ月以上〜半年未満」が15.0%、「半年以上〜1年未満」が21.6%と答えた。半数近くが1年以内にポッドキャストを聴き始めたユーザーであり、ユーザーが急拡大していることが分かる。
ユーザーの7割は週1回以上聴き、ほぼ毎日も2割
利用頻度をみると、ポッドキャストを月1回以上聴くユーザーのうち、69.7%の人が週に1回以上聴いていた。「週1・2回」が30.6%で最も多いが、20.9%が「ほぼ毎日」と答え、「週3~4回」も18.2%いた。
ポッドキャストユーザーは非ユーザーよりも情報感度が高い
ポッドキャストユーザーの情報に対する感度は、ふだん利用しない非ユーザーに比べ、相対的に高いことがわかった。
ユーザーの77.8%が「少しでも興味があることは自分で積極的に調べる方だ」と回答したのに対し、非ユーザーは66.1%だった。ほかの項目も10ポイント以上、ユーザーの方が高い。「SNSなどの情報について、事実を述べているのか、私見なのかを判断するように心がけている」という項目は、ユーザーの63.0%に対し、非ユーザーは45.4%にとどまり、ユーザーのSNSに対するリテラシーの高さがうかがえる。
ユーザーは音楽、社会問題、ビジネスへの関心が相対的に高い
興味・関心分野をたずねると、「その他」を除くすべての項目において、ユーザーのほうが非ユーザーよりも興味・関心の度合いが高いことがわかった。とくに「音楽」「社会問題」「ビジネス」において、有為な差がみられた。
ポッドキャストで聴くジャンルトップ3はニュース、音楽、コメディ/お笑い
ポッドキャストで普段聴いている番組のジャンルを聞いてみると、「ニュース」(54.8%)、「音楽」(52.4%)が、それぞれ5割を超えた。「コメディ/お笑い」も3割に上り、「社会/文化」(18.0%)、「テレビ番組/映画」(17.6%)、「スポーツ」(17.5%)%が続いた。「ビジネス」「健康/フィットネス」「教育」「アート」は、回答率が「普段聴いているジャンル」より「今後聴きたいジャンル」のほうが高く、需要拡大が見込まれる。
ユーザーの2/3がポッドキャストで聴いた情報を検索し、ユーザーの1/3は購入している
ポッドキャストで聴いた内容を検索したことがあるかという質問に対しては、66.7%が「度々ある」「たまにある」と回答。また購入経験についても35.8%が「度々ある」「たまにある」と回答した。
ポッドキャストからの情報をきっかけに、検索や購入が行われていることが分かる。
7割のユーザーが「朝日新聞ポッドキャスト」を知っている
ポッドキャストユーザーの70.5%は「朝日新聞ポッドキャスト」を知っていた。月1回以上聴くという朝日新聞ポッドキャストの利用者は半数近い45.3%に上り、ほぼ毎日聴く人も7.3%いた。
朝日新聞ポットキャストユーザーの半数近くは新聞記事の閲覧が増える傾向
朝日新聞ポッドキャストを聴くユーザーのうちの43.3%が、聴取後の記事閲覧頻度が増えたと回答した。デジタルメディアのポッドキャストが、新聞を読むきっかけとして有効であることがうかがえる。
<調査概要>
実施時期:2020年12月4日~12月5日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:20~69歳の男女、全体調査10,000人、ポッドキャストを月1回以上聞く人への調査600人