エミレーツ航空グループは、2021年1月18日からドバイ保健局および保健予防省と連携して、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置く客室乗務員やフライトデッキ、運航に重点を置く第一線で業務にあたる従業員を対象に、新型コロナワクチン接種プログラムを開始したと発表した。
エミレーツ航空とdnata(エミレーツ航空が運営する旅行代理店で、航空機のグランドハンドリング、貨物、旅行、および機内食サービスを提供する空港サービスプロバイダー)は、世界で初めて新型コロナウイルスのワクチン接種を従業員に提供したという。
エミレーツ航空とdnataは新型コロナウイルスのパンデミックの期間中、顧客、従業員、地域社会の健康と安全を確保するため、何段階にもわたる安全対策を実施してきた。
新型コロナワクチン接種プログラムの展開はこれに勝る前進であり、旅客機で搭乗客にサービスを提供する従業員と、世界中の重要な物資の移動を支援する航空会社の従業員の健康と福祉を守るのに役立っているとのことだ。
エミレーツ航空グループは、UAEの保健当局から承認を受けたファイザー社およびBioNTechSE製とシノファーム社のワクチンを、UAE全土の様々な企業の拠点で従業員が効率よく接種できるようにしている。
ワクチン接種の予約は、週7日間毎日12時間受け付け、できるだけ多くの必要な航空従事者がワクチンを接種できるようにしているという。
UAEの指導者や保健当局は、ワクチンを無料ですべての市民や居住者が利用できるようにするための努力を惜しまないため、エミレーツ航空グループの従業員も、他の市民や居住者と同様に、政府指定の医療センターやクリニックでワクチン接種を受けることを選択することもできるとしている。
オックスフォード大学が運営する「Our World In Data」(データで見る私たちの世界)がまとめたデータによると、UAEの新型コロナワクチン接種率は世界第2位で、人口100人当たり19.04回以上の接種が行われており、2020年12月に新型コロナワクチンが展開されて以降、市民や住民の190万人近くに対してワクチン接種が行われている。
また、UAEは2021年3月末までに国民の50%以上に新型コロナワクチン接種を実施する予定であるとのことだ。