NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)と関東学院大学は、医療業界では初となる看護部長、看護師長が看護師に対する効果的なコミュニケーションを学ぶためのVRコンテンツを提供することを発表した。
同コンテンツ提供により、新型コロナウイルス感染拡大に伴い深刻化する看護師の心理的負担の原因を日々のコミュニケーションを通じて、これまで以上に効果的に汲み取り、改善に繋げ、安定した医療の提供に貢献するという。
コンテンツでは、看護部長が看護師長と行う面談を事例とし、上司が部下に対して行う良い/悪いコミュニケーションを視聴することが可能。
受講者は視点の切り替えにより、看護部長と看護師長の2つの目線で面談を追体験することができる。
質問の仕方や話の聞き方など相手の悩み事や心配事を効果的に汲み取るために有効なコミュニケーションスキルが追体験により自然と身に付くという。
身に付けたスキルをもとに部下である看護師とコミュニケーションを取ることで、心理的負担の原因を見出し、それを改善することで、看護師の心理的な負担軽減が可能としている。
VRを活用することで、主流である座学形式の研修に比べ、現実さながらのコミュニケーションを体感できるため、これまで以上に高い学習効果が期待されるとのことだ。
研修は、1月23日に実施され、CUCが運営支援する病院に勤務の看護部長が受講する。
なお、同コンテンツは日本VR医学会をはじめとした専門機関の協力をもとに制作したものだという。
今後、NTT Comと関東学院大学は、同研修で使用したVRコンテンツを2021年3月27日に予定されている第2回目の研修会にも提供予定としている。