ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)は、昨年、NHK紅白歌合戦に初出場を果たした小説を音楽にする音楽ユニット・YOASOBIの第一弾楽曲「夜に駆ける」の原作となった短編小説「タナトスの誘惑」(星野舞夜著)をベースとしたオーディオドラマ「夜に駆ける」を、2021年1月27日より各配信ストアにてリリースすると発表した。

今回制作されたオーディオドラマ「夜に駆ける」は、小説投稿サイト「monogatary.com」に投稿された短編小説「タナトスの誘惑」をベースとしたもの。

この小説を原作としたYOASOBI第一弾楽曲「夜に駆ける」は、2019年11月にリリースされると瞬く間に注目を集め、ストリーミングにおける歴代最速の3億回再生を記録、オフィシャルミュージックビデオはYouTubeにて1億3000万回を超える再生回数を記録。2020年、年間Billboard JAPAN総合ソング・チャート「JAPAN HOT 100」で1位を獲得する大ヒット曲となった。

楽曲「夜に駆ける」が話題になるのと並行して、原作小説「タナトスの誘惑」へのアクセスも増加し、原作者・星野舞夜による後日譚ともいえる短編小説「夜に溶ける」も発表するなど、小説と音楽、視覚と聴覚が連なる新たなエンタテイメントのカタチを示してきた。

その小説「タナトスの誘惑」をベースに原作では描かれなかったエピソードを加え、ソニーのR&Dセンターが開発した立体音響技術を用いてオーディオドラマ「夜に駆ける」を制作。

同技術は、この聴覚の特徴を利用することで、あたかもヘッドホンの外側から音が聞こえているような感覚をつくり出し、立体的な音場を再現することができるという。

立体音響技術を利用することで、ヘッドホン環境下で全てのセリフや効果音が、主人公「僕」視点の仮想的な空間に配置されているという。

場面や状況に応じて、様々な位置でセリフや効果音が再生されるため、リスナーはあたかも物語の中にいるかのような没入感を味わえるとのことだ。

想像力により情景を思い描きながら楽しめ、リスナーの数だけ観える景色が変わる「耳で観る」オーディオドラマになっているという

人気声優の伊東健人、楠木ともり、細谷佳正、木村昴が出演し、全編にわたって主人公「僕」の視点で進行する、没入感たっぷりの「耳で観る」体験を提供するとのことだ。