エイベックスは、24日開催の取締役会において、固定資産の譲渡について決議いたし、これに伴い特別利益を計上する見込みとなったことを発表した。

今回、経営資源の有効活用と財務的柔軟性の確保を図ること及びオフィスでの勤務を前提とした従来の働き方の見直しに伴い、同社が保有する固定資産を譲渡することを決定したとのことだ。

譲渡資産の概要は以下のとおり。
・資産の名称:エイベックスビル
・所在地:東京都港区南青山三丁目1番30号
・譲渡益:290億円
・現況:同社本社事務所、他

同譲渡に関しては、取締役会等において事前協議を実施しており、独立性のある社外取締役の客観的な意見も踏まえた上で、十分な議論を行い、24日の取締役会にて決議したという。

また、譲渡先及び譲渡価額については、不動産コンサルティング会社等、第三者の助言を得て不動産の価値を精査し、適切な不動産仲介会社の仲介により入札希望者を募り、応募者のデューデリジェンスを実施。

その後、同社が入札を認めた複数の応募者にて競争入札を行ったうえで、価格及びリースバック条件等について最も好条件を提示した応募者に優先交渉権を付与した後、詳細条件の交渉を行い、決定したとしている。

同固定資産の売却により得た資金については、事業成長に向けた投資、株主還元等を検討していく方針とし、今後の同社オフィスについては、譲渡先とリースバック契約を締結し、一定期間入居する予定とのことだ。

譲渡先は一事業法人であり、譲渡先との守秘義務契約により詳細については公表を控えるとしている。

同固定資産の譲渡に伴い発生する譲渡益は、290億円を見込んでおり、2021年3月期第4四半期連結会計期間において特別利益として計上する予定だという。