学情は、新型コロナウイルスの感染拡大や入構制限、授業のオンライン化を受け、大学キャリアセンターの「就職支援」に関するアンケートを実施しその結果を発表した。

「就活相談」は例年と比較して増加の傾向。「増えている」32.3%が「減っている」を上回る

2022年卒の「就活相談」は、「かなり増えている」「少し増えている」が32.3%で、「かなり減っている」「少し減っている」20.9%を上回りました。「就活相談」は増加傾向にあることが分かる。

相談が増えている理由は、「例年よりも学生が早期から動いているから」「就職環境が悪化しているから」とした大学キャリアセンターの就職指導担当者が大半を占めたとのことだ。

「就職ガイダンス」の実施方法は「オンライン」が76.7%で最多

2022年卒の「就職ガイダンス」の実施方法は、「オンライン」が76.7%で最多。次いで、「動画配信」58.1%、「対面」53.3%と続く。

前期と比較すると、「オンライン」(28.2ポイント増)、「対面」(41.7ポイント増)で実施すると回答した大学が増加。新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、「入構制限」を解除しキャンパスに通う機会を設ける大学が増加したことや、オンライン対応の準備を進めている大学が増加していると想定されるという。

「学内合同企業セミナー」の実施予定は「オンライン」が68.1%で最多

「学内合同企業セミナー」の実施予定は「オンライン」が68.1%で最多となりました。次いで、「対面」33.8%と続く。

「オンライン」で実施するとした大学キャリアセンターの就職指導担当者からは、「密を避けるため」「新型コロナウイルスの感染状況に応じて中止になるリスクを回避するため」「2021年卒は急遽、対面での学内合同企業セミナーを中止することになったので、対面形式と並行してオンラインも準備している」などの声が寄せられた。

「対面」で実施するとした大学キャリアセンターの就職指導担当者からは、「学生・企業ともに、対面のニーズが高いから」「直接、企業の担当者と話す機会を持って欲しいから」「授業も、感染症対策を実施しながら対面で実施している。学内合同企業セミナーもしっかり対策をして実施していく」などの声が挙がっているとのことだ

■調査概要
・調査対象:全国の大学キャリアセンターの就職指導担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2020年11月24日~12月1日
・有効回答数:210件