ナビタイムジャパンは、「NAVITIME API」において、「タクシー料金出力」機能を追加すると発表した。

地域により異なる初乗り料金や加算料金に対応したルート検索が可能になり、同機能は、2020年12月23日より利用できるとのことだ。

NAVITIME APIは、ルート検索やスポット検索、地図表示などの機能を、APIにて法人向けに提供するサービス。

ユーザーの業務システムやWebサイト、スマートフォン向けアプリなどに簡単に組み込み連携させることが可能であるとしている。

全国のタクシー料金は、2019年12月に国土交通省により運賃改定が発表され、2020年2月よりタクシー料金の変更が25都道府県の48地域を対象に行われ、料金のほか初乗り距離や加算距離の変更が地域ごとに行われた。

この改定に対応し、MaaSの移動手段の一つであるタクシーの情報を充実させることで、ナビタイムジャパンがAPI提供を通じて支援を行うMaaSに取り組む事業者のさらなる支援につながればと考え、今回の対応に至ったとのことだ。

「タクシー料金出力」機能は、出発地から目的地までのルート検索時に、ルート結果や所要時間、距離とともに、高速道路利用料金を含む、タクシー料金を出力する機能。

タクシールート検索時のほか、ナビタイムジャパンの強みである複数移動手段を組み合わせた、徒歩+公共交通+タクシーのルートでも、タクシーを利用した場合の料金出力が可能であるという。

タクシー料金の算出においては、独自調査により収集した、各地域の初乗り距離、料金、加算料金、距離を設定し計算を行うようにすることで、地域ごとに異なるタクシーの料金計算に対応した、より正確な料金出力を可能に。

正確な料金出力に対応することで、利用者、特に営業支援や交通費計算業務を行うユーザーの移動計画の作成に役立つとのことだ。

ナビタイムジャパンは、今後もNAVITIME APIで対応する移動手段や出力可能な情報の拡充を図ることで、ユーザーの業務効率化や、MaaSに取り組まれる事業者の開発支援に貢献していくとしている。