積水ハウスは、ウイルスや花粉といった住まいの汚染物質に配慮した「新しい生活様式」に対応する戸建住宅の次世代室内環境システム「SMART-ECS(スマート イクス)」を発売すると発表した。

同システムは、窓開け換気だけに頼ることなく、温度変化を抑えながら、換気・空気清浄し、健やかで、きれいな空気環境を実現。さらに「タッチレス設備」や「抗ウイルス建材」を活用することにより、安心・快適に過ごせる住環境をつくることが可能になるとのことだ。

「スマート イクス」は、熱交換型換気システム「アメニティー換気システムⅣ」の給排気口の配置を工夫することで、LDK などの生活空間に新鮮な外気を取り入れて風上とし、玄関などの非生活空間を風下になるように「換気ゾーニング」することで、家全体の空気の流れをコントロールする。

玄関で手洗いや着替えが効率的にできる「チェンジングルーム」などのプラン提案と合わせて、外から持ち帰った汚染物質をLDKなどの生活空間に入れないように配慮することが提唱されている「新しい生活様式」に対応するとしている。

また、ニーズに応じて、最新の「タッチレス設備」と「抗ウイルス建材」といった便利で清潔さを保つアイテムや、万一の際に、家庭内感染の防止に配慮した「自宅療養配慮プラン」も提案。

換気の際に屋外に排気する熱を回収する熱交換型換気で、換気による熱損失を約80%抑制して快適性や省エネ性を維持しながら、厚生労働省が推奨する建築物衛生法にて商業施設等で求められる1人当たり30㎥/h以上の換気量を家全体で確保するとのことだ。

家族が集まるLDKには、天井付空気清浄機「エアミー」を設置することで、空気中の微細な汚染物質を、24時間換気システムのみの場合と比べ、約2~5倍素早く除去。

空気の汚れが気になる時は急速モードなど、ユーザーの生活シーンに合わせて空気をきれいにするという。

さらに、住宅業界で初めて住宅設計用CADと連携した邸別換気解析システムを構築。ユーザーごとに換気シミュレーション動画を提案するとのことだ(2021年4月開始予定)。

積水ハウスは、”「わが家」を世界一 幸せな場所にする”というビジョンのもと、住生活研究所の「住めば住むほど幸せ住まい」研究の成果と先進技術により、人生100年時代の「幸せ住まい」を提供していくとしている。