日本サッカー協会(JFA)は、SAMURAI BLUE(日本代表)およびAFCチャンピオンズリーグ2020出場クラブの選手・スタッフに対し、日本帰国後14日間の待機期間中における活動(練習や試合参加等)を可能とする措置、アスリート用東京オリパラ準備トラック(通称アスリートトラック)の適用を了解するとの連絡をスポーツ庁より受けたと発表した。
「アスリートトラック適用ガイドライン」によると、帰国後14日間の行動管理と日本への入国時、さらに14日間に最大3回のPCR検査を行なうなどの追加的防疫措置をとることで活動が可能になるとしている。
JFAは、アスリートトラックの日本人対象者は、JOC強化指定選手および該当選手の関係者などに限られているため、スポーツ庁と調整を重ねてきたという。
その結果、日本代表の活動は、JOC強化指定選手の一部が日本代表を兼ねていることから東京オリンピックに向けた強化活動と見なされること、AFCチャンピオンズリーグ2020出場クラブに一部強化指定選手が所属していることから同大会への出場が東京オリンピックに向けた強化活動の一環と見なされ、JOC強化指定選手に加え、該当選手が所属するクラブのチームメイトも含め、同トラックの適用対象として了解されることになったとのことだ。
これにより、国外で開催される日本代表戦および現在カタールで開催されているAFCチャンピオンズリーグ2020に出場する選手・スタッフ、さらにはワールドカップ予選などの国内で開催される日本代表戦に出場するために海外から帰国する日本人選手および対戦国の選手に関しては、同協会が専門家の意見を踏まえた対応ガイドライン作成などのアスリートトラックにおける防疫措置を講ずることを条件に、日本帰国後(入国後)14日間の待機期間に練習や試合への参加が可能となるとしている。
JFAの田嶋幸三会長のコメントは以下となる。
「この度、SAMURAI BLUE(日本代表)やAFCチャンピオンズリーグ2020出場クラブの選手やスタッフが、アスリート用東京オリパラ準備トラックが適用されることになり、政府やスポーツ庁をはじめ多くの関係者の皆様のご配慮にあらためて厚く御礼を申し上げます。
来年もスポーツ界はコロナと共存しながら活動をしていかなければなりませんが、今回の決定で対象となる選手やスタッフが帰国後に速やかにトレーニングや試合に参加できることになり、今後の活動やオリンピックに向けた大きな一歩になると考えています」