ヤフーは、2021年1月22日に、「Yahoo! JAPAN」を支えるAI技術やクリエイターカルチャーについて語るエンジニア・デザイナー向けテックカンファレンス「Yahoo! JAPAN Tech Conference 2021」を開催すると発表した。

同イベントは、2018年から開催しているクリエイター(エンジニア・デザイナー)向けのカンファレンスで、今回はオンラインに会場を移して実施。

同社CTO藤門千明氏による基調講演を皮切りに、ヤフーのエンジニアやデザイナーが、大規模サービスへのAI実装や、コロナ禍・リモート環境下における開発の背景などについて話すとのことだ。

また、同社CTOの藤門氏、メルカリCTOの名村卓氏、DMM.com CTOの松本勇気氏が一堂に会し「クリエイターカルチャーの醸成」をテーマに語るセッションを含め、計20本の講演・セッションを行うとしている。

また、例年公表の登壇者と直接対話できる「Ask the Speaker」ブースは、Zoomを活用した「Communication Room」として今回も実施。

「Communication Room」では各講演の終了後30分程度、登壇者と話すことができるとしている。

主なセッション例は以下。

AI、機械学習関連

  • トップページタイムラインの裏側:
    Yahoo! JAPANトップページタイムラインにおけるレコメンドの特徴と、高精度なレコメンドモデルを利用するにあたって避けられない技術的課題、そしてその技術的課題を解決するために採用しているロジックについて紹介。
  • ルールと機械学習を融合させた不正決済検知システム:
    「ヤフオク!」や「Yahoo!ショッピング」での不正決済検知の仕組みについて、検知システムの概要と、機械学習の適用方法を紹介。

開発手法、カルチャー関連

  • クリエイターカルチャーの醸成:
    ヤフーには、3,000人を超えるクリエイター(エンジニア・デザイナー)が所属しており、クリエイターの才能と情熱を解き放つための環境作りは大きなテーマであるとのことだ。
    同セッションでは、エンジニア・デザイナーを抱える企業のCTOを招き、クリエイターカルチャーについて話すとしている。
  • フルリモート環境下のペアプログラミングでチームの開発スピードを維持する工夫:
    働く場所がオフィスからオンラインに変わり、従来行っていたペアプログラミングもリモート環境に移行。その際に使用しているツールやチーム内でのペアプログラミング手法等についても紹介。

ヤフーは、同イベントの開催を通じ、テクノロジーについて共有・議論の機会を創出することで、社内外を問わず多くのエンジニアやデザイナーとともに、インターネット業界の”ものづくり”を活性化させるとしている。

また同時に、自社の「テクノロジー」「データ」双方を磨き込み、より心地よいサービスの提供につなげていくとのことだ。

イベント概要は以下。

タイトル:Yahoo! JAPAN Tech Conference 2021
開催日時:2021年1月22日13時から18時
開催場所:オンライン(要申込)
参加費:無料