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「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパンは、2020年11月26日から12月6日まで「サステナブルウィーク」を開催すると発表した。
同社は、地球は私たちの「家」であるとし、ユーザーと共により良い「家」をつくるために、イケアは2030年までに、再生可能およびリサイクル資源をベースにしたサーキュラービジネス(循環系ビジネス)を展開することを目標としているという。
その目標にむけて、より多くの人々によりサステナブルに暮らすためのインスピレーションを提供し、簡単に手ごろなコストで実現できるようにしたいと考えているとのことだ。
今回、「サステナブルウィーク」を通して、サステナブルな未来に繋がるアクションを日々の暮らしのなかで楽しみながら実践できるようにサポートするとしている。
サステナブルウィークの概要は以下。
開催期間:2020年11月26日から2020年12月6日
イケアでは、よりサステナブルな社会を目指し様々な取り組みを行っている。
今年はサステナブルウィークを開催し、ソーシャルメディアを通じて具体的なアクションを紹介。数あるサステナブルなアクションの中でも、BuybackFridayはイケアらしくとてもユニークであるとのことだ。
1.家具買取りキャンペーン
世界で1年の中で最も買い物客が多い日とされるのがブラックフライデー。
イケアは77年間の歴史で初めて、世界27か国のイケアストアにて、「ブラックフライデー」に代わり「バイバック(買取り)フライデー」と称した家具買い取りキャンペーンを実施するとのことだ。
自宅やオフィスで使わなくなったイケアの家具を買い取る家具買取りサービスを「サステナブルウィーク」のキャンペーン期間中に利用すると、IKEA FamilyメンバーおよびIKEA for Businessメンバーに限り、通常査定額に30%上乗せして買い取り(通常は10%)。
なお、買い取った家具はイケアのアウトレットで販売される。
申込み期間:2020年11月26日から2020年12月6日
実施場所: 全国のイケアストア(都心型店舗は除く)
2.海洋プラスチックを使用した新コレクションMUSSELBLOMMA/ムッセルブロマを発売
MUSSELBLOMMA/ムッセルブロマは、バッグ、クッションカバー、テーブルクロスからなるコレクション。
布地には、スペインの漁師が地中海の網にかかったPET樹脂を回収した再生プラスチックを原材料の一部として使用しており、この布地をつくるために利用できる1キロのPET樹脂を回収するには、同時に9キロのごみ(その他のプラスチック、金属、ゴム、ガラスなどの素材)を海から回収することになるとのことだ。
これまでイタリアとスペインでのみの販売であったが、今回の「IKEAサステナブルウィーク」に合わせて日本での発売の運びとなり、2020年11月26日よりIKEA原宿で先行発売後、11月30日よりIKEA渋谷で、12月10日より全国のイケアストアで販売を開始する。
3. フレキシタリアンキャンペーン
フレキシタリアンとは「野菜中心だけど、たまに肉や魚も食べる」というスタイルの食生活。サステナブルウィークの期間中に、全国のイケアレストランとIKEA原宿のスウェーデンカフェにてプラントベースフード(植物性食品)のホットメニューを購入した人に、12月7日以降利用可能のクーポンを提供。
地球温暖化に歯止めを掛ける取り組みとして、イケアでは2025年に向けてイケアレストラン、ビストロで使用される原材料の約半分を動物性から植物由来の原材料へシフトすることを目指しているという。
プラントベースフードは、肉を使うよりもカーボンフットプリントが少なく、環境への負担を抑えられる。
クーポン内容
・プラントボール8個100円オフ(2020年12月7日~2021年1月31日有効)
・レストランでのドリンクバーもしくは、ノルディックウォーター無料(2021年2月1日~2021年3月31日有効)
・スウェーデンフードマーケット 1,000円以上購入で8%オフ(2020年12月7日~2021年1月31日有効)
・プラントベースソフトアイス無料(2021年2月1日~2021年3月31日有効)
イケアは、地球にポジティブな影響を与えるように、循環型社会の形成を積極的に推進し、サステナブルな未来の実現に貢献するとし、後の具体的なアクションとしては下記を展開していくとのことだ。
日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)への加盟
イケア・ジャパンは持続可能な脱炭素社会実現を目指す企業グループである日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)に今年12月1日付けで正会員として加盟。
大きな目標達成のために重要なこのパートナーシップを通じて、パリ協定合意の気候変動対策の長期目標(産業革命以後の気温上昇を1.5℃に抑える)1達成に向け取り組むとしている。
段ボールの梱包材としての再利用
イケア・ジャパンは毎年、6,000トンもの段ボールをリサイクルしているが、リサイクルの際に生じる炭素排出量を削減するため、段ボールのシュレッダーを導入し、梱包材に利用するという。
これにより環境負荷を減らすだけでなく、梱包材コストが軽減し、ユーザーへのより低価格の商品の提供に還元するという。8月のIKEA福岡新宮での導入を皮切りに、年内には全国のストア(IKEA原宿、IKEA渋谷を除く)で順次導入予定。
使い捨てアルカリ電池の販売終了
イケアは2021年10月までに、世界中の商品展開からアルカリ電池(非充電式)を外し、販売を終了する予定としている。
代わりにLADDA/ラッダなどの充電式電池の利用により、長期的には温室効果ガスの排出量を削減しながら、顧客の節約にもつなげるとのことだ。(日本ではストアでのアルカリ電池の在庫がなくなり次第、順次の終売となる)
イケアは、人々が限りある地球の資源を大切にしつつ、健康的でサステナブルな暮らしを送れるよう、今後もさまざまなソリューションを提供していくとしている。