角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)通学コースは、11月27日午前9時45分~11時35分に、アジアを代表する環境展示会「エコプロ Online2020」農林水産省オンラインブース内の配信チャンネルで、選抜チームによる企画書プレゼンテーションをライブ配信することを発表した。
同取り組みは、課題解決型学習「プロジェクトN」で取り組んでいる「農業遺産を後世に継承する6次産業化アイデア」の企画を考える「農業遺産のミライプロジェクト」の一環として実施される。
「農業遺産のミライプロジェクト」では、持続可能な開発目標「SDGs」の視点を加え、日本の農業を未来に継承していくために、農林水産省の協力のもと、一過性ではない、 後世に渡って“持続的に”継承される農業のブランド化の企画提案に挑戦しているという。
生み出すアイデアは、生産して出荷するだけでなく、1次(生産)・2次(加工)・3次(流通・販売) それぞれの産業を融合することにより、新しい産業を形成しようとする6次産業化をベースとしている。
国連食糧農業機関(FAO)、農林水産省が認定している、将来に受け継がれるべき重要な農林水産業システムである 「農業遺産」に着目し、生徒たちは、農林水産省から期待された、6次産業化コーディネーターとなって、 農業遺産を後世に継承する6次産業化アイデアを提案するとのことだ。
提案には、①今できる技術を用いて、②未来の世代に継承させるための、③6次産業化アイデアを企画しているかの3点が盛り込まれている。
SGDsは「2030年に到達すべき目標」で、10年後に実用化できる技術では間に合わないため、現在ある技術か、少なくとも5年後程度に実用化している技術で企画される。
また、短期的・一過性のプロモーションではなく、未来も続けられるアイデアで、 生産から消費までを総合的に企画するとしている。
エコプロOnline2020での農業遺産地域の課題解決のためのプレゼンイベントは、11月27日に実施され、原孝文氏(農林水産省鳥獣対策・農村環境課長)と仲野真人氏(6次産業化エグゼクティブプランナー/食農夢創代表取締役)が審査を行う。
各チームが4分間のプレゼンテーションを行い、審査員が講評する。なお、選抜チームを含め、全チームの企画書は特設サイトに掲載される。