カルビーは、睡眠の質を高める「クロセチン」を含有し、寝る前に1枚食べる睡眠サポート食品「にゅ~みん」を11月12日から、クラウドファンディングサイトMakuake(マクアケ)で、先行予約販売すると発表した。

「にゅ~みん」は、新たなコンセプトのヒット商品を生み出す社内チーム「Calbee Future Labo(カルビー フューチャー ラボ)」(以下、CFL)が手掛けた4つ目の商品。

睡眠の質(眠りの深さ)を高め、起床時の眠気や疲労感を和らげることが報告されている「クロセチン」を含有したカルビー初の機能性表示食品となっている。

砂糖は不使用となっており、オレンジのアロマが香る可食性フィルムで、口の中に入れると素早く溶ける。

就寝前に舌の上に1枚のせて、上あごに貼り付けて摂取することを想定しており、1箱7枚入りの1週間分となっている。

CFLは「圧倒的な顧客志向」を理念に掲げ、10代~70代の幅広い消費者へのインタビューを通じて顧客ニーズを探求し、商品開発に取り組んでいる。

今回、インタビューを通じて“ぐっすり眠ることができない”“途中で何度も起きてしまう”など、睡眠に関する声があったという。

さらに、具体的な対策を講じられていないケースが多かったことから、課題解決に向けて商品開発に着手。

開発にあたっては、摂取するハードルを極力下げる食品として「可食性フィルム」にいきついたとのことだ。

薄いシート状で口に入れると溶けるため、寝る直前でも水なし、噛まずに摂取することが可能。

睡眠をサポートする機能性成分には、フィルム1枚で効果が得られる成分を探した結果、アカネ科クチナシ属の植物「クチナシ」の果実などに含まれる赤色の色素成分「クロセチン」を採用。

社内でのルール作りや、初めてとなる機能性表示食品の取得など、既存事業とは異なる新しいカテゴリーであるがゆえに苦労もあったというが、約2年半の開発期間を経て、テスト販売する運びになったという。

クラウドファンディングサイト上での先行販売の後、ECサイトで販売予定で、実績や消費者の声を受けて、店舗販売など規模の拡大を検討していく方針としている。