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キユーピーは、「介護の日」(11月11日)に向けて「介護にまつわる意識調査」を発表。
2017年から開始し今年で4回目となり、今回は、コロナ禍での変化について調査したとのことだ。これまでの知見と介護に関する実態分析をすることで、不安解消や課題解決に向けた提案につなげていくとしている。
買い物の回数を減らしてまとめ買い、EC(電子商取引)の利用回数も増加傾向
普段の食事で、食べやすさに配慮した食事を用意している人に、「買い物をする方法や場所で変化はありましたか」と尋ねたところ(複数回答可)、「まとめ買いをするようになった」(23.6%)、「買い物の回数を減らした」(23.3%)が上位に。
一般の生活者にも言えるが、特に重症化するリスクの高い高齢者やその同居家族は、感染防止の観点から買い物を含む外出を控え、買い方を工夫していた様子がうかがえるとのことだ。
買い物をする場所の変化については、「ドラッグストアで食品を購入する機会が増えた」(7.5%)、「ショッピングサイトの利用回数が増えた」(6.8%)、「ネットスーパーの利用回数が増えた」(6.3%)という回答も見受けられたという。
1割に満たない数字であるが、ドラッグストアで日用品や医薬品と一緒に食品を購入したり、非接触で自宅まで商品が届くECを利用したりするなど、新たな買い方を試している人がいたと推察されるとのことだ。
食欲や筋肉量が落ちたなど、体力が低下している可能性も
続いて「体調に変化はありましたか」と尋ねたところ(複数回答可)、「筋肉量が落ちた」(16.8%)、「運動量が減った」(16.2%)、「足腰が弱くなった」(15.5%)が上位の回答に。
感染リスクを避けるため、外出や自主的に介護サービスの利用を控えるなど、運動の機会が減ったことに起因していると推察されるとしている。
また、「食欲が落ちた」(9.9%)と答えた人が約1割いることから、長期化することで、低栄養になるなど、負のスパイラルに陥ることも懸念されるとのことだ。
家事の負担が増え、市販用介護食に頼る場面も
「食事の準備や食事をする状況で変化したこと」について尋ねたところ(複数回答可)、「外食を控えた」(24.8%)が最も多いことから、内食や家族で食事をする機会の増加につながっている様子が明らかとなった。
「家事の負担が増えた」と回答した人は、通常の食事を用意している人が9.3%であるのに対して、食べやすさに配慮した食事を用意している人は15.4%で、6.1ポイント高くなっているという。
また、「市販用介護食の使用回数」について尋ねたところ(単一回答)、約2割の人が「増えた」(20.6%)と回答していることから、家族の食事を用意しながら、食べやすさに配慮した食事を用意するなど、家事の負担が増えているのではないかと考えられるとのことだ。
新型コロナウイルス感染症は、高齢者が重症化しやすいため、本人や同居している家族にとって、日常生活のさまざまな場面で変化を余儀なくされる状況が、現在も続いている。
キユーピーは5月に専門家監修のもと、高齢者が普段からよく食べている食材と「やさしい献立」シリーズを組み合わせて、手軽に作れる栄養バランスのよい1週間分の献立表を特設サイトで公開。
コロナ禍で「やさしい献立」シリーズは、ECでの販売が伸長しているとし、今まで店頭で購入していた人も、非接触で商品を購入できる利点や遠く離れた親に届ける手段として、ECを利用する機会が増えていると考えられるとしている。
キユーピーは、withコロナで、買い物の仕方や買う場所の変化への対応、家で食事をする機会が増えた時の献立のアイデアなどを通して、介護する人と介護される人に寄り添った提案を今後も続けていくとのことだ。
【調査方法の概要】
調査手法:アンケート調査(WEB回答)
調査期間:2020年9月10日~10月15日
調査対象:キユーピー「やさしい献立」サイト訪問者(全国在住の男女 合計2,088人)