ワークマンは県下初のWORKMAN Plus旗艦店の南長崎店を11月19日にオープンすると発表した。

同店では開店日の11月19日にTVやマスコミの取材を受け付け。また、当日は同社が圧倒的に強い屋外仕様の防寒着を求める来店客の長いレジ待ち行列ができる見込みであるとしている。

2021年2月と6月には県下2・3号店になるWORKMAN Plus長崎時津店と大村店を開店して、県下で出店攻勢をかけるという。

2年後に県下のPlus店を長崎市に5店、佐世保市3店、諫早市2店、大村市1店、島原市1店の計12店舗体制にするとし、このため、専任の開発担当者を配置して物件を探しているとのことだ。

県下では18年11月に開店したワークマン既存店の「長崎北矢上店」が1店舗ある。同店は既存店の中では全国でもベスト10入りしている繁盛店。

Plus店は既存店よりも集客力が強く、県下にPlus店を1店舗だけで出店すると鹿児島県の1号店のように来店客が殺到しすぎるため、県下では複数店出店できる目途が付いてから、Plus1号店を出店するとのことだ。

既存店の好調ぶりから、県下のPlus店は売場と駐車場を全国標準よりも広めに確保。

また、Plus1号店の南長崎店では作業客売場と一般客向けのウトドアウェアの売場を分離。既存店では作業用売場の中に、一般客向け製品が混在して、一般客からは製品が見つけにくいとの声があったが、Plus店では一般客が激増するため、売場を2分して作業客と一般客の双方が製品を探し易くしているとのことだ。

朝夕には作業客、昼間と休日には一般客が異なる時間帯で来店する「2毛作」的な店舗であるとしている。

WORKMAN Plus店とワークマン既存店の品揃えは100%同じであるが、売場の分離と製品の見せ方だけが異なっているという。

Plus店ではマネキンやスポットライトを多用して、アウトドア・スポーツのブランド店の様な内装に。Plus新店は既存店の新店に比べて、初年度売上が2~3倍になっており(実績ベース)、市中心からかなり離れた郊外店である長崎北矢上店の繁忙ぶりからみて、長崎南店の初年度売上目標は2.1億円にしているとのことだ。

また、WORKMAN Plus店は作業客と一般客が5対5の比率であるが、作業客向けの作業服と作業用品も好調。

Plus店では作業売場は既存店に比べて少し圧縮されるが、作業服の売上は前年比で10%も成長しているという。

特に上下で税込3,000円からのPB作業服 「G-Nextシリーズ」 は絶好調で、年間で450万着以上を販売。作業服の有力な競合メーカーは低価格帯での追随を諦めているとのことだ。

一方、WORKMAN Plus店のもう一つの柱である一般客向けのアウトドア・スポーツウェアは18年秋にPlus店を初出店して以来「快進撃」が続いているという。

アウトドア・スポーツウェアの低価格帯市場は4,000億円の規模であるが、2年たっても有力な競合が出現しないため、同社の寡占状態が続いているとのことだ。

市場参入後1年半の20年3月期決算では、既に400億円のアウトドアウェアの売上があったとし、今後も高い成長が続く見込みであるとしている。