三菱自動車工業(以下、三菱自動車)は、30年先を見据えた新環境計画パッケージを策定したと発表した。

2050年CO2排出ネットゼロ社会の実現に貢献するため、まずは2030年までに、新車と事業活動で排出される二酸化炭素(CO2)の40%削減および電動車比率50%の達成を目指すという。

クルマを生産・販売する企業の責任として、着実に活力ある持続可能な社会の発展に貢献するとしている。

新環境計画パッケージは、パリ協定の締結以降の社会動向を踏まえ、中長期的視点に基づく内容とし、中長期的な展望を織り込み改訂した「環境方針」、2050年までに目指したい社会像と、同社の取り組みの方向性を定めた「環境ビジョン2050」、このビジョンに基づく2030年までの具体的な取り組みを明確にした「環境ターゲット2030」で構成されているとのことだ。

具体的な内容は下記。

1. 環境方針

1999年に定めた環境方針に中長期的な展望を加えて改定。

2. 環境ビジョン2050

気候変動、資源循環、環境汚染防止について、2050年までに目指したい社会像とその実現に向けた取り組みの方向性を定めた。最重要課題と位置付けている気候変動対策については、2050年にCO2排出ネットゼロ社会の実現への貢献を目指すという。

3.環境ターゲット2030

今後10年の具体的な目標を設定。

気候変動対策については、2050年CO2 排出ネットゼロ社会の実現に貢献すべく、2030年までに新車からのCO2 排出量を40%削減(2010年度比)と事業活動からのCO2 排出量を40%削減(2014年度比)および電動車比率を50%にする目標を設定。

三菱自動車は、新環境計画パッケージに基づき、強みであるプラグインハイブリッドEVを軸とした環境技術を強化し、実効性のある商品や技術の普及により、活力ある持続可能な社会の発展に貢献していくとしている。