博報堂生活総合研究所は、生活者が選ぶ“2021年 ヒット予想”をまとめたものを発表した。

同レポートは、今年、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツなどを生活者に提示し、「2021年以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを調査、「そう思う」「ややそう思う」という予想の強弱を反映するよう結果をポイント化したランキングとヒット予想の理由を分析し、“2021年ヒット予想”をまとめたもの。

ヒット予想の上位には、従来の慣習に基づく無駄や無理をレスー少なくーして、生活の質をリッチー高めるーにする。 そんな【レスして リッチに】な暮らしを叶える商品やサービスが挙がっているという。

同リリースでは、これまでの常識や思い込み、規制といった「慣習」をレスして、生活の「選択肢」をリッチにするなど、来年のニュー・ノーマルになりうる4つの【レスして リッチに】を紹介している。

■「慣習」をレスして、「選択肢」をリッチに
「キャッシュレス決済」(1位)と、関連する「QRコード決済」(6位)が上位。
予想の自由回答をみると、利便性に加え感染対策にもなるとの声が目立つ。

「テレワーク」(4位)、「オンライン診療」(21位)、「副業」(21位)など、これまでは慣習に縛られていたものも、規制をレスすれば、生活の選択肢がリッチに増え、より生活を豊かにすることにつなげられるという。

■「移動」をレスして、「時間」をリッチに
「オンライン会議」(5位)、「オンライン授業/学習」(12位)」、「ライブ配信」(18位)では移動時間をレスして、やりたいことをする自由な時間を生むことができる。

「テイクアウト」(11位)、「個人が配達するフードデリバリー」(15位) は、料理を待つ時間や外出の支度の時間をレス。 外食でしか味わえなかった料理を楽しめ、おうち時間がリッチになるとしている。

■「心配」をレスして、「安心」をリッチに
「ドライブレコーダー」(2位)は事故やトラブル、「エコバッグ」(2位)は環境問題やレジ袋の有料化、 「熱中症対策商品」(17位)、「防災グッズ」(21位)、「感染防止用対策用品(マスク以外)」(12位)、「高機能マスク」(20位)は様々な災厄、といった社会に広がる心配をレスして、安心をリッチにしてくれるとしている。

■「所有」をレスして、「体験」をリッチに
「サブスクリプション」(25位)は、所有せずとも様々な商品やサービスを利用する体験をリッチに楽しめる。

「フリマアプリ」(25位)は、不要になった商品の所有をレスすることで、購入者とのやりとりを楽しめる、人の役にも立てるといった体験を豊かでリッチなものにするという。

調査概要 新聞・雑誌・Webなどから、今年、生活者が関心を示した、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、
コンテンツ、出来事などを収集し、うち80項目について調査。
調査地域 首都圏、京阪神圏
調査手法 インターネット調査
調査対象 15~69歳の男女 1,008人(有効回収数)
調査時期 2020年9月25日(金)~29日(火)
企画分析 博報堂生活総合研究所
実査集計 H.M.マーケティングリサーチ

<参照