翔泳社は、2021年1月の刊行予定の書籍「発達障害の人のための就活ハック(仮)」に合わせ、読者とのSNS上での情報交換の場となる「#つながろう発達障害の就活」キャンペーンを開始する。
文部科学省の調査によると、発達障害の特性を持つ子どもは通常学級に約6.5%の割合で在籍している。
全人口にスライドして計算してみると、その数は825 万人と、とても身近であることわかるという。
もしもご自身や周りの人が発達障害特性を持っていたとしても不安には思わず、悩みを共有できる相手はたくさんいることを、SNSや書籍を通じて知ってもらいたいという想いから企画がスタートしたとのことだ。
「暗黙のルールを理解するのが難しい」「持ち物をすぐなくしてしまう」「筋道を立てて話すのが苦手だ」これらは発達障害の特性としてあげられるものの一部だが、発達障害特性のある人は、こうした特性のどれかが極端に目立ったり、あるいは複数の特性が組み合わさったりして、日常生活に支障が出てしまうことがあるという。
特にその影響が目立つのが就職活動のタイミングで、発達障害のある人は「どうして自分だけうまくいかないんだろう……」と落ち込んでしまったり、入社した後に仕事内容や職場環境にミスマッチを感じて転職を繰り返したりするケースも少なくないという。
しかし、発達障害の人が就職活動で持つ悩みや不安は特性から生じる「苦手」が理由であることが多いものの、一方で特性による「得意」もあるはずとし、その「得意」は就活で有利に働くこともあるという。
これらのことを踏まえ、書籍「発達障害の人のための就活ハック(仮)」では、苦手をカバーしながら得意を伸ばしていく就職活動の進め方を紹介していくとのことだ。