ヤマハ発動機の子会社で、欧州での製品販売を行う「Yamaha Motor Europe N.V.(以下、YME)」は、現地時間10月7日、イタリアで二輪車エンジンの製造を行うグループ会社「Motori Minarelli S.P.A.(以下、MM社)」の全ての発行済株式を、業務提携を進めている「Fantic Motor S.P.A.(以下、ファンティック社)」へ譲渡することについて、EWC(欧州労使協議会)への協議を申し入れるとともに、MM社の地域労使協議会への通知を行ったと発表した。

譲渡先のファンティック社は、イタリアで二輪車や電動自転車の製造・販売を行っており、MM社も長期的なビジネスパートナーであるという。

今回の株式譲渡は、ヤマハ発動機とファンティック社とのパートナーシップを強化することが狙いであるとし、ファンティック社への株式譲渡契約など一連の手続きはEWCとの協議に基づき、年内完了を予定しているとのことだ。

MM社は、50~400立方センチメートルの二輪車用エンジンを年間8万基生産。同社の欧州における二輪車製造子会社MBK Industrie S.A.S(フランス)に加え、譲渡先のファンティック社を含む、欧州域内の他の二輪車メーカーにもエンジンを供給している。

なお、MM社とファンティック社との協業は1970年からスタートしているとのことだ。