サンブリッジは、7月22日より名刺情報をセールスフォースと紐づけて管理できる「Online Profile for Salesforce」の提供を開始。

同サービスを皮切りに、効率的な労働の援助だけでなく、個人の仕事をする意味や意義を持たせられるようなテクノロジーの提供を目指している。

今回、新型コロナウイルスの影響で働き方が変化したことよって、個人の働き方に対する考え方がどう変化したかや、働いている理由について調査を実施し、その結果を発表した。

2人に1人が今の会社の働き方に不満

コロナの影響で働き方が変わってきている中、自社で導入されている働き方改革で働きやすくなったと感じていない人が約46%

勤めている会社で働き方改革が導入されていると答えた人が約78%いる中、「働き方改革により、正直、働きやすくなったと感じますか」という質問に対し、感じないと答えた人は46.4%という結果に。

また、「働きやすくなったと感じていない理由をお教えください。(複数回答)」 という質問に対して、「仕事内容や評価制度は以前と変わらない」が37.2%、 「業務効率化が図れていない」も33.1%、「残業ができないのに業務量が変わらない」が25.8%というトップ3の回答となった。

これにより、コロナの影響で働き方改革を進める企業が増えている傾向にあるが、その改革に対して不満を感じている人が2人に1人おり、働き方改革がうまくワークしていないことがわかったとしている。

また、その不満の原因として、「仕事内容や評価制度は以前と変わらない」「残業ができないのに業務量が変わらない」という回答からコロナによって仕事のやり方が変化しているにも関わらず、仕事の量や内容が変わらないことへの不満と、 「業務効率化が図れていない」という回答から仕事のやり方が変わっても効率が上がっていないことへの不満があることが明らかとなった。

さらに、企業が導入している働き方改革は、「仕事のやり方が変わったのに、仕事の量や内容が変わらない」、「やり方が変わっても仕事の効率化につながっていない」という理由で不満を感じて、コロナによる働き方の変化に対して、順応できていない人が多いことがわかったという。

働き方改革をするべき対象が自分以外だと考えている人が40%以上

会社の働き方改革に対して他責的な人が多い

「働き方改革は誰がするものだと考えていますか。(複数回答)」という質問に対して、41%の人が自分を選択せず、働き方改革をするべき対象に自分が含まれていないと考えている人が2人に1いることがわかった。

この結果から、企業が行う働き方改革に不満を持っている人が多いにもかかわらず、働き方改革をするべきは自分以外だと思っている人が多く、働き方改革に対して、他責的になっている人が多いことが明らかになった。

働き方の変化に順応できていないにもかかわらず、自社の働き方改革に関しては他人任せになっている他責型の働き方をしている人が多いといえる。

コロナを機に自分の働き方を考え直す人が多数

新型コロナウイルスの影響で働くことに対する価値観が変化した人が42.1%

「withコロナの時代になり、自分の「働く」についての考え方が変わりましたか。」という質問に対して、42.1%が「どちらかといえば変わった」「変わった」と回答。

その中で変わったと思う理由についての質問(自由回答)については、「テレワークで仕事を完結できる」「ワークライフバランスを重視するようになった」「やらなくていい業務があることに気づいた」など前向きな意見がある一方、「転職を考えた」「働く意欲が低下した」「今の会社に対する不安を感じた」など今の会社で働くことに対してマイナスのイメージを持っている人も増えたとのことだ。

この結果からわかるように、コロナの影響で「ワークライフバランスを重視するようになる」、「やらなくていい業務があることに気づく」など、個人の働くことに対する価値観が変化してきているという。

5人に1人が自分の働くビジョンを持っていない「働き方迷子」

働く理由を持たない人、将来について考えていない人が約20%

また、「今の会社で働く理由は何ですか(複数回答)」という質問に対し、「特にない」「考えたことがない」と答えた人が合わせて約27%と約3割居ることがわかった。

「自分の仕事における将来的なビジョンについて考えられていますか」という質問に対し、「何とも言えない」「考えていない」と答えている人が合わせて58.9%となった。

働く価値観が変化しているにもかかわらず、なぜ今の会社で働くのか、何を目指して働いているのかなど、働く先に何があるかわからない人が多く、働く価値観の変化に対してどう自分が変化していくべきか考えられていない人が多いといえるようだ。

会社導入のツール、2人に1人は価値があるとわかっているけど使わない「システム食わず嫌い社員」

会社で導入されているツールを使えるのに利用していない人の中で72.2%が「利用価値があると知っているが使っていない」ことがわかった。

使っていない理由についても「面倒くささを感じている」(約44%)や「使い方がわからない」(約50%)という回答をする人が多い。

「働き方迷子」が多くなっていることで、何のために仕事を効率化するのか、自分の働き方について突き詰めて考える人が少なくなっていると推察される。これが働き方の改善をできるのにやらない「システム食わず嫌い社員」が多くなっているといえるという。

サンブリッジは、働く理由や志を見失っている人が増えている中、企業が今やるべきことは、自社で社員がなぜ働くのかそのモチベーションを明確化させ、働き方の改善だけでなく、個人が働く理由を作れるようになる必要があるとしている。

こうした現状を受け、同社はテクノロジーで働き方だけでなく、仕事のあり方を変え、個人の働く理由や志を育てる「Work tech」という考え方の普及に努めるとのことだ。

今回提供を開始した、Online Profile for Salesforceは、Salesforce一体型名刺管理ソリューション「SmartVisca」を提供している同社が新たに開発したオンライン名刺交換ツール。

同ツールは、システムと紐づく最も扱いやすいものとして利用でき、システムに対する抵抗感をなくし、個人の働くあり方が原因で起こっている「システム食わず嫌い社員」問題を解決する一助になるという。

同サービスを皮切りに、社員がこの企業で働きたいという意欲をより持たせるための環境づくりや、社員一人一人がビジョンや志をもって、仕事を前向きに取り組める文化作りの手助けをしていくとしている。

<調査概要>
【調査対象者】20~60代男女400名 会社員、会社員(管理職)、会社役員・会社経営者
【調査期間】  2020年8月31日~2020年9月1日
【調査エリア】 全国
【調査方法】  楽天インサイト