大日本印刷(以下、DNP)と子会社のDNPフォトイメージングジャパンは、楽しさや感動などの体験価値を写真というカタチに残すため、国内外のアミューズメント施設などに向けた各種フォトサービスを拡張していくと発表した。

国内では、センサーやタッチパネルを活用し、利用者が一人だけでは撮ることのできない“一瞬”を自動で撮影して、利用者に販売する「自動撮影ソリューション」を開発し、10月1日サービスを開始するという。

自動撮影ソリューションは、DNPが独自開発したカメラ制御技術により、さまざまなセンサーやタッチパネルを活用して、撮影から販売までの一連の流れを簡単な操作で遠隔から自動的に行うソリューション。

撮影しにくい条件や、利用者が1人では撮ることが難しいアングルにカメラを設置し、センサーによる感知やタッチパネルの操作を組み合わせて自動撮影できるため、「一瞬」の臨場感やライブ感を写真に残すことができるという。

撮影した写真データはサーバーに送信され、その後、プリントまたは写真データを利用者のスマートフォンなどに送信される。

利用者は、アミューズメントパークやイベント施設であらかじめ配布されたQRコードを各フォトスポットでかざして画像を登録しておくことで、撮影終了後に販売所等でまとめて購入することができるとのことだ。

また、4月にDNPが子会社化したColorvision International, Inc.(以下、CVI)の強みであるアトラクションでの“ライドフォト”をはじめ、アミューズメント施設ならではのクリエイティブ(コンテンツの企画・制作力)やシステムの開発力と、DNPのプリント関連の技術や自動撮影サービスを掛け合わせたフォトサービスを国内外で展開していくとのこと。

DNPは、自動撮影ソリューションをスポーツ施設、スタジアム、観光地、テーマパーク、商業施設、イベント、展示会などに提供していくほか、大型アミューズメントパークに特化したCVIの撮影・販売システム・技術も合わせて事業を拡大し、2024年度までに約100億円の売上を目指すとしている。