Amazonは、再生可能エネルギーへの投資を通して、デバイスの使用時に消費するエネルギーに着目した取り組みを発表した。

ユーザーが使うすべてのAmazon Echoシリーズが消費する電力に相当するクリーンエネルギーを生産するため、第一歩として新たな風力発電所や太陽光発電所を米国に建設。

さらにEchoシリーズのみならずすべてのAmazonデバイスのエネルギー消費量を賄うまで、新たな再生可能エネルギー・プロジェクトを立ち上げ続けるなど、壮大な目標を掲げている。

また、Amazonは、地球環境やユーザーに有益となるよう、デバイスのエネルギー効率を上げるための努力を続けているという。

その取り組みの一環として、デバイスを使用していない間の消費電力を抑制し、デバイスの非稼働時間を通じてエネルギー消費量を削減する低電力モードを新しいEchoシリーズとFire TV Stickに搭載。

すでにユーザーの家庭にある他のデバイスでも低電力モードを有効化することができる、無料のソフトウェアアップデートを順次展開するとしている。

なお、発表したEchoシリーズおよびFire TV Stickの新製品には、100%再生利用のファブリックやダイカスト・アルミニウムを使用。製品によっては30~50%のリサイクルプラスチックが使用されているとのことだ。

また、Amazonデバイスに同梱される特定の電源アダプターにおいては、50%のリサイクルプラスチックが使われているという。

同社は、デバイスのパッケージに使用するすべての木材繊維素材において、適切な方法で保全管理された森林やリサイクル資源から調達できるよう取り組んでいる。

また、Amazonデバイスやその梱包材などに関連する廃棄物の削減にも取り組んでおり、2020年だけでAmazonデバイスを販売している地域全体でのデバイス梱包用のビニール袋900万袋以上を削減するとしている。

今回発表したEchoシリーズとFire TV Stickのパッケージの98%以上には、適切な方法で保全管理された森林やリサイクル資源から調達した木材繊維の基材を使用しているとのことだ。

同社は、気候変動は、一企業が単独で解決できる課題ではないとし、今後、他社の取り組みにも注目しつつ、この分野において発展し続けるとしている。