ユニクロは、顧客の不要になったユニクロの服を回収し、服に新しい価値を与えて次へと生かす、顧客参加型の取り組み「RE.UNIQLO」をスタートすることを発表した。
同取り組みの一環として、昨年日本国内で回収した62万着のダウン商品を再生・再利用した新商品第1弾「リサイクル ダウンジャケット」を11月2日より発売するとのことだ。
さらに、ダウン商品の回収活動をグローバルに拡大。9月下旬から日本を含む世界21の国・地域で順次、回収キャンペーンを開始するという。
ユニクロは、”服を捨てない”という小さな行動の変革で環境や社会に貢献できる新しい取り組みを、まずはダウン商品からスタートするとしている。
同社は、サステナブル素材の採用や生産工程での水などの資源使用量削減を通じて、よりサステナブルな商品作りを進めている。今回始動するRE.UNIQLOではさらに、2006年から「全商品リサイクル活動」として進めてきた取り組みが大きく進化するという。
難民への衣料支援など、服を服のまま再利用(REUSE)することに加え、新たに利用者の協力により回収した服を生まれ変わらせ、新しい商品として再び販売する循環型リサイクル(RECYCLE)を進めていくとのことだ。
ユニクロの服を、再び(RE)ユニクロの服へ。この取組によって、商品のライフサイクルを通じて余分な廃棄物、CO2排出量、資源使用量をさらに削減(REDUCE)していくという。
RE.UNIQLOで取り組む服から服へのリサイクル第1弾となる「ダウンリサイクルプロジェクト」では、活動初の商品化となる「リサイクル ダウンジャケット」を発売。
クリストフ・ルメール氏率いるパリR&D(リサーチ&ディベロップメント)センターのデザインチームによるUniqlo Uより生まれたといい、去年回収した62万着のダウン商品のダウンとフェザーを100%使用したダウンジャケットになっているという。
なお、同プロジェクトでは、世界中の顧客とともにより多くのサステナブルなダウン商品を届けることを目指し、ダウンの商品回収活動を今秋からグローバルに拡大。
日本国内では、ユニクロのダウン商品を店頭に持ってきた人に対し、国内のユニクロ全店舗/オンラインストアにて利用可能の500円分のデジタルクーポンを発行するとのことだ。