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Apple は、2つの新しいApple WatchモデルであるApple Watch Series 6とApple Watch SE、第8世代iPad、A14 Bionicを搭載したiPad Air、ウェルネス機能の大幅な発展をもたらすフィットネスエクスペリエンスとなるApple Fitness +、また、Apple Music、Apple TV +、Apple Arcade、iCloudなどを1つにしたサブスクリプションとなるApple Oneを発表した。
Apple Watch Series 6
革新的なウェルネス&フィットネス機能を搭載
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今回新たに発表されたApple Watch Series 6は、ユーザーの血液の酸素飽和度を測定する新機能で以前のApple Watchモデルのヘルス機能を拡張。全体的なフィットネスとウェルネスの情報を細かく取得する。
酸素飽和度(SpO2)は、赤血球から肺から体の残りの部分に運ばれる酸素の割合を表したもの。この酸素化された血液が体全体にどれだけうまく送達されているかを示すとのことだ。
Appleは、研究者と共同でApple Watchなどを使用して血中酸素を将来のヘルスケアアプリケーションでどのように活用できるかを探っており、米国カリフォルニア大学アーバイン校およびAnthemと共同で健康に関する研究調査を行う予定であるという。
また、米国のBrotman Baty Institute for Precision MedicineのSeattle Flu Studyの研究者とワシントン大学医学部の教授が、心拍数アプリケーションや血中酸素濃度アプリケーションなど、Apple Watchのアプリケーションを通して得られる指標が呼吸に及ぼす影響などを研究し、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの初期兆候としてどのように役立つかを調査する予定であるとしている。
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Apple Watch Series 6ではハードウェアのデザインが一新され、パフォーマンスが向上。iPhone 11に搭載されているA13 Bionicをベースにした新しいデュアルコアプロセッサーを採用し、アップグレードされたS6 SiPは最大20%高速化。
アプリケーションの起動時間も20%高速化している一方、バッテリー駆動時間は18時間と、これまでと同様に一日中持続するという。
さらに、Apple Watch Series 6にはU1チップおよび超広帯域アンテナが搭載。次世代の車のデジタルキーなどの新しい体験をサポートする短距離ワイヤレスによる位置取得が可能になる。
また充電は、1.5時間以内でフルになり、屋内や屋外でのランニングなど、特定のワークアウトの測定におけるバッテリー駆動時間が向上しているという。
Apple Watch SE
デザイン、機能、価値の究極の組み合わせ
Apple Watch SEは、Apple Watch Series 6デザインの要素とApple Watchの最も重要な機能をすべて手頃な価格で組み合わせたものであるという。
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特徴は、シリーズ3に比べて30%大きい、薄いボーダーと曲がった角を備えた見事なRetinaディスプレイ。さまざまなウォッチフェイスがディスプレイ用に最適化されているため、ユーザーは通知、テキストメッセージ、ワークアウトメトリックなどを簡単に表示できるとのことだ。
また、S5システムインパッケージ(SiP)とデュアルコアプロセッサーにより、Apple Watch SEは驚異的な高速パフォーマンスをApple Watch Series 3の最大2倍の速さで実現。
最新のスピーカーとマイクを備え、Bluetooth 5.0とともに、通話およびSiri、トランシーバーの音質を向上させるために最適化されているとのことだ。
Apple Watch SE・Apple Watch Series 6
常時計測の高度計
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常時計測の高度計は、電力効率が向上した新しい気圧高度計とGPSや近くのWi-Fiネットワークを使用して、一日中リアルタイムで高度を通知。
同機能により、地上での小さな高度の変化を約30cm刻みで検出することが可能になり、新しい文字盤のコンプリケーションやワークアウトの指標として表示することができる。
さらに、watchOS 7のファミリー共有設定を使うと、iPhoneを持っていない子どもやシニアの家族も、Apple Watchのコネクティビティや安全性、フィットネス機能を活用できるようになる。
子どもたちはコミュニケーションやパーソナライズに関連した機能を利用できるほか、常に緊急SOSにアクセスでき、子ども向けに最適化されたアクティビティリングの体験、新しいモードであるスクールタイムモードを利用可能に。
スクールタイムは、子どもが家庭や教室で学習している間、集中力と意欲を維持できるようサポートしてくれる新しいモードであるという。
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シニアのために最適化された機能は、シンプルな初期設定プロセスで利用開始でき、刷新された特大の文字盤には、時刻と豊富なコンプリケーションが一目でわかるよう表示。
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iPhoneのヘルスケアアプリケーションに搭載された新しいヘルスチェックリストを活用して、転倒検出などの健康に関する機能が有効になっているかどうかをまとめて一つの表示で確認できるとしている。
第8世代iPad
パフォーマンスを飛躍的に向上
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A12 Bionicチップを搭載した第8世代のiPadは、CPUパフォーマンスが40%高速で、グラフィックス機能が2倍になり、パフォーマンスが飛躍的に向上。
A12 Bionicチップは、拡張現実(AR)アプリでの人物のオクルージョンやモーショントラッキング、強化された写真編集、Siriパフォーマンスなどを含む、次のレベルの機械学習機能用のニューラルエンジンを導入するとのことだ。
これにより、新しいiPadは、Windowsラップトップの最大2倍、Androidタブレットの最大3倍、Chromebookの最大6倍高速になるという。
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また、iPadOS 14は、新しい第8世代のiPadを含むサポートされているすべてのiPadモデルで、9月16日から利用可能。
なお、新しい第8世代iPadは環境に優しいように設計されており、2030年までにカーボンニュートラルになるというAppleの計画をサポートするとしている。
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iPad Air
Appleの最先端チップであるA14 Bionicを搭載
新しいiPad Airは、シルバー、スペースグレー、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5つのデザインが発表された。
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全画面設計には、380万ピクセルと、完全なラミネーション、P3ワイドカラーサポート、True Tone、反射防止コーティングなどの優れたテクノロジーを備えた驚くべき視覚体験を実現する、より大きな10.9インチLiquid Retinaディスプレイが備わっている。
また、Appleの最も先進的なチップであるA14 Bionicによってパフォーマンスを大幅に向上。
A14 Bionicはユーザーが4Kビデオの編集、豪華な芸術作品の作成、没入型ゲームのプレイなどをさらに簡単にし、画期的な5ナノメートルプロセステクノロジーを使用して、チップのほぼすべての部分でパフォーマンスと電力効率を向上させる118億トランジスタを搭載。
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この最新世代のAシリーズチップは、CPUパフォーマンスを40%向上させる新しい6コアデザインと、グラフィックスを30%向上させる新しい4コアグラフィックアーキテクチャを備えているとのことだ。
なお、新しいiPad Airにおいても第8世代のiPad同様、2030年までにカーボンニュートラルになるというAppleの計画をサポートしているとのことだ。
Apple Fitness +
パーソナライズされたフィットネス体験がApple Watchで実現
Apple Fitness +は、Apple Watchのメトリックをインテリジェントに組み込んで、ユーザーがiPhone、iPad、またはApple TVで直接見ることができ、これまでにないパーソナルなワークアウト体験を提供するという。
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iPhone、iPad、またはApple TVでワークアウトを選択して開始すると、Apple Watchで正しいワークアウトタイプが自動的に開始される。
カスタム推奨エンジンを使用して、Fitness +は完了したワークアウトを考慮。ユーザーが最も頻繁に選択するワークアウトに一致する新しいオプション、または現在のルーチンのバランスを取るための新しいオプションをインテリジェントに提案するとのことだ。
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Apple One
Appleサブスクリプションサービスを1つに
Apple Oneは、Apple Music、Apple TV +、Apple Arcade、iCloudなどを1つのシンプルなプランで提供する。
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Apple Oneの個人プランでは月額6ドル以上、Familyプランでは月額8ドル以上、Premierプランは月額25ドル以上の節約となるとのことだ。