エイベックス・エンタテインメントは、Hypebeast Ltd.(以下、ハイプビースト社)と、両社の相互成長と発展を加速させることを目的とした戦略的パートナーシップの締結に向けて、基本合意したことを発表した。

同社グループは、「Entertainment×Tech×Global」を戦略テーマに掲げ、エンタテインメント業界を取り巻く外部環境の変化に対応し、新たな時代を勝ち抜く「強いIPの創造」への取り組みを推進している。

テクノロジーを活用して、IPの価値の最大化、新しい体験価値の提供を行うとともに、国内はもちろんアジアをはじめとしたグローバルに展開できるIPの開発・育成に取り組んでいるという。

今回のハイプビースト社との戦略的パートナーシップの締結は、このグローバル戦略を加速させるものであるとのことだ。

ハイプビースト社は、世界主要18都市の拠点を中心にグローバル展開する上場メディア企業。

100か国以上でアクティヴな読者を持ち、SNSフォロワー2,000万人、月間7,000万PV、月間ユニーク訪問者数(MUV)1,320万人を誇る、最新のファッション、アート、デザイン、カルチャーを紹介するメディア「HYPEBEAST」の運営のほか、EC事業、イベント事業、クリエイティヴ事業等を展開している。

今回の戦略的パートナーシップの締結により、両社の持つエンタテインメント領域におけるリソース・専門知識・コネクション・IPを共有することで、以下のような新しいビジネス機会を開発していくとしている。

  • メディア事業
    「HYPEBEAST」にて、エイベックスグループが保有するIPのグローバル・マーケティング活動を展開し、全世界にIPの魅力を発信。
  • 音楽事業
    エイベックス・エンタテインメントの既存音楽レーベル事業のグローバル化を推進するとともに、新人アーティストの共同開発や海外アーティストの新規獲得などを通じ、ハイプビースト社とグローバル音楽レーベルの新設を目指す。
  • EC事業
    ハイプビースト社が運営するグローバルECプラットフォーム「HBX」を通じて、日本で開発した商品の全世界流通を行う。また、エイベックスグループが持つ国内ECプラットフォーム機能を活用し、日本国内のユーザーへ向けて、HBXで取り扱う世界的ブランドのアパレル商品をより利便性高く提供する。

    さらに、同社グループが保有するアーティストやアニメ等のIPと、世界的ブランドのコラボレーションなど、アパレル商品の共同開発も予定。
  • イベント開発事業
    エイベックス・エンタテインメントが保有するライヴ制作機能を活用し、ハイプビースト社が主催する大規模ファッション・音楽のクロスカルチャーイベントの制作を実施。日本国内において、最先端のユースカルチャーファンを拡大する。
  • エージェント事業
    ハイプビースト社が保有するコネクション(ハイブランドやグローバル企業など)を活用した日本国内でのビジネス展開や新規クライアント獲得による新たなビジネス開発。

同社は、今回の戦略的パートナーシップを通じて、国内でのビジネスチャンスの拡大と、同社の保有するIPや両社によって新規で開発されるIPの本格的な海外展開を目指していくとしている。