AnyMind Group(以下、AnyMind)と全日空商事(以下、全日空商事)は、共同で日本国内における空港のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、デジタルOOH(デジタル屋外広告)を活用した空港施設内の新たな広告事業を展開すると発表した。

同事業の第一弾プロジェクトとして、羽田空港利用客向けの広告媒体「HANEDA ダイナミックアドビジョン」の運用(広告配信)を10月より開始する。

羽田空港にて運用を開始するスタンド型のデジタルサイネージでは、主に空港内コンコースの動く歩道、通路脇や待合シートなど、空港内を移動・滞在中の利用者の広告視認情報を把握・分析することが可能。

これらの分析結果は広告主にフィードバックが可能なことから、各種情報を基に興味関心の度合いやユーザーリーチの把握、広告クリエイティブごとの効果の可視化等ができるため、実際の空港利用者の反応をフィードバックし、次回以降の施策への活用が可能になるとのことだ。

一般的に空港施設では、これまでも様々な広告が展開されてきたが、大型の広告も多く、かつ24時間体制で稼働していることからビジュアルの交換に当たっては多くのコストと時間が必要出会った。

そこで今回デジタルサイネージを採用し、従来のオフライン広告をオンラインに繋ぎ込むことで、容易に表示内容の切り替えすることが可能となり、時間帯を選んで様々な形式で配信を行うことができるようになったという。

また、今回ローンチするデジタルOOHでは、デジタルサイネージモニター上部に設置したカメラで空港利用者の目線を追うことで、サイネージに表示された広告画像(静止画、動画)を視認した割合(視認率)、見た人がどんな属性なのかを独自技術で解析を行うことができるようになるという。

これにより、リアルタイムなクリエイティブの選択が可能となり、空港利用者の関心度の高い広告コンテンツを届けることができるようになったとのことだ。

今後、AnyMindと全日空商事は共同でこのデジタルOOHを日本各地の空港で展開し、それらを繋いだ独自のネットワークを構築する予定としている。