朝日新聞社は、新たな報道の形として音声コンテンツブランド「朝日新聞ポッドキャスト」を立ち上げ、8月から「Spotify」、「Apple Podcast」、「Google Podcasts」、「朝日新聞アルキキ」への配信を開始。
海外特派員を含む記者たちが現地から伝える「ニュースの現場から」、夏の高校野球の名場面を語る「音でよみがえる甲子園」、音声でしか伝えられない熱量や臨場感で時代の証言を記録する「ニュース深堀り」の3番組がスタートしているという。
なお、「ニュースの現場から」は、Apple Podcastの総合ランキングで最高11位に、ニュース解説のジャンルでは1位となっており、「音でよみがえる甲子園」も、スポーツのジャンルで1位を獲得したとのことだ。
同社は、新聞社がポッドキャストを立ち上げた理由を以下の通り説明している。
「2020年3月、イタリアで新型コロナウイルスの感染爆発が起き、医療崩壊につながったことは広く知られています。では、ペットの貸し借りがひそかに流行していたことはご存じですか。マフィアのボスが刑務所を出ていたことは。奔放な印象のイタリア人が、政府の指示に従順だった背景とは。
朝日新聞は取材の分厚さが身上。国内265拠点、海外34拠点に約1800人の記者がいます。 国内はもちろん、世界でも指折りの規模です。1本の記事のために、何か月も取材することも。
分厚いノートの中から記事に書ききれなかった話を、現地で行われたデモの喧噪、医療従事者を癒やしたバイオリンの音色、ふだんメディアでは聞けない人たちの肉声など、音声でしか伝えられない熱量や臨場感とともに伝えます。」
単なる記事の読み上げでなく、報道機関が今まで伝えきれなかったことを届けるとのことだ。