電通、電通デジタル、日立製作所(以下、日立)は、SNSなどデジタルテクノロジーの発展で活発化する企業と生活者間のコミュニケーション支援を目的に、テキスト解析プラットフォーム「mindlook®(マインドルック)」を新たに開発したと発表した。

電通と電通デジタルは、同プラットフォームを活用したコミュニケーションデザイン領域のコンサルティングを、8月24日より提供開始するという。

mindlookは、日本語のテキストデータをデータソースとして、自然言語処理を提供する独自開発の分析プラットフォーム。

電通グループが有する豊富なマーケティングの知見と、生活者視点で作られた独自辞書情報を活用しており、SNSなどのデジタル上の生活者の声を短時間で分析することで、その声を深く理解し・反映したカスタマーエクスペリエンスデザイン(CXデザイン)を描くことが可能となるという。

同件は、国内電通グループ各社が横断的にソーシャルメディアマーケティングサービスを提供するプロジェクト「Dentsu Engagement 360™」の一環であるとのこと。

電通と電通デジタルでは、mindlookの提供を通じ、企業のマーケティング活動や生活者視点に立ったCXデザイン実現のサポートなど各種コンサルティング業務の提供、必要となるシステム実装支援にも取り組んでいくとしている。

また、同プラットフォームの開発にあたり、日立を協創パートナーとして選定。電通グループの独自の辞書情報と、日立の高精度な感性分析技術を組み合わせ、共同で開発を推進したという。

mindlookの特長は以下。

  1. 感性抽出を可能にする自然言語解析技術により、生活者の声を感性軸で分析
  2. 独自の辞書により、マーケティングファネル分析やトピック分析が可能に
  3. 専門知識がなくても直感的に操作できる、ユーザーインターフェース
  4. 多様なテキストデータの分析に対応

なお今回、コロナ禍における生活者の感情をmindlookで分析した結果の例を実際に公開している。

このように、テキストデータを用いて、従来の分析軸「ポジティブ/ニュートラル/ネガティブ」(上段円グラフ)にとどまらず、下段の棒グラフのように、81種類の感情をタグ付けして分析が可能。

また、ファネル×感性別の分析も可能であるとのこと。