全国の花火愛好者でつくる団体「日本の花火を愛する会」が28都県で一斉に花火を打ち上げる「日本の花火『エール』プロジェクト」を8月22日の夜に開催する。
同プロジェクトは、大仙市のNPO法人・大曲花火倶楽部が中心となり、新型コロナウイルスの影響で全国花火競技大会など、全国的に花火大会の中止が相次ぐ中、花火業者をはじめ、豪雨災害に苦しむ人たちにエールを送ろうと企画されたもの。
今回、打ち上げのために実施していたクラウドファンディングにて目標額を達成し、大仙市大曲地域をはじめとする全国28都県・計66カ所にて、8月22日に各地で一斉に花火を打ち上げることが決定したという。
なお、三密を避けるため、時間および打ち上げ場所などの詳細の情報は非公開としている。地域事情などにより、現地での打ち上げが困難な場合は、主催元の大曲地区にて花火玉を預かり打ち上げを代わりに行うとのことだ。
また、同プロジェクトには、大曲の花火にゆかりのある花火業者81社が参加。プロジェクトのクラウドファンディングは、6月1日から7月10日までの期間にクラウドファンディングサービス「FUN AKITA」にて支援を募集。
結果は、771人から目標金額を上回り、135%となる1,613万円が集まったという。この支援金やそのほかの寄付金、地域からの補助金の多くは、各業者への花火代の支払いに充てられるとしている。
日本の花火を愛する会は、「場所は離れていても心はひとつ、花火師たちの想いのこもった花火を鑑賞していただきたいと思っています」とコメントしている。