NIKEは、同社のConsumer Direct Acceleration (CDA)を支援する一連のシニアリーダーシップ改革を発表した。

2020年6月に発表されたCDAは、長期的な成長と収益性を解放するためのNIKEの戦略の新しいデジタル化された段階。

CDAは、NIKEが所有する戦略的パートナーエコシステム全体で、よりプレミアムで一貫性のあるシームレスな消費者体験を生み出し、新しいシンプルな消費者構造に沿って調整し、エンドツーエンドのテクノロジー基盤への投資を統合して、デジタル変革を加速するという。

今回、メンズ、ウィメンズ、キッズの新しいシンプルなコンシューマー・コンストラクトへのシフトにより、同社はより深い洞察を持った商品を作り、パフォーマンススポーツやスポーツライフスタイルを通して、より大きな専門化を推進していくとしている。

メンズのVP/GMは、同社15年のベテランであり、グローバル・カテゴリー・ポートフォリオ全体をリードしているAmy Montagne氏。同氏は、以前北米、ランニング、ウィメンズ・トレーニング、スポーツウェアの各分野での責任強化を担当していたという。

また、NIKEに入社する前は、Gap Inc.や Mervyn’s、Walmartにて配分、企画、マーチャンダイジングの役割を担っていたとのことだ。

ウィメンズのVP/GMに就任したWhitney Malkiel氏は、17年のNIKEのベテランであり、直近までスペシャリティカテゴリー(ゴルフ、テニス、NIKE SB)のVP/GMを務めていた。

なお、以前はグローバルプロダクトおよびマーチャンダイジングオペレーション分析担当副社長、製品戦略担当副社長など、会社全体でさまざまな上級管理職を務めており、GM、キッズ、西ヨーロッパの戦略計画ディレクターなど、NIKEのEMEA事業でさまざまなGMの役割を果たしてきたという。

キッズのVP/GMは、McCallester Dowers氏が就任。北米におけるキッズのVP/GMを務めていた同氏は、NIKEの24年のベテラン。北米のVP / GM、スポーツウェア、VP、小売ブランドなどの北米のさまざまなリーダーシップの役割を担ってきたという。

また、NIKEのグローバルリテールブランドのVPを務め、スポーツウェアとバスケットボールの両方のグローバルリテールマーケティングで役割を果たしたとしている。

なお、NIKEに入社する前は、北米の小売業界で10年以上の経験を持つとのことだ。

これらのリーダーは、コンシューマー・クリエーション社長に就任するマイケル・スパイラン氏の直属となる。

また、同社は、NIKEブランドの地理的事業セグメントにおいて、欧州および中東、アフリカ(EMEA)、アジア太平洋、中南米(APLA)における新たなリーダーを発表した。

このリーダーたちは、コンシューマーアンドマーケットプレイスの社長であるHeidi O’Neill氏のもと、事業を行っていくとのことだ。

CDAに完全に対応するための運用モデルの変更は、会社全体での仕事の純損失につながり、税引き前の従業員1回限りの解雇コストは約2億ドルから2億5000万ドルになると予想されるとしている。