ヤフーは、2020年10月1日より時間と場所に捉われない新しい働き方へと移行すると発表した。

この新しい働き方では、リモートワークの回数制限およびフレックスタイム勤務のコアタイムを廃止。また、より柔軟な働き方を目指し、副業先としての受け入れ(ヤフー以外で本業に従事する人材の受け入れ)を、約100名開始するとのことだ。

同社は、2013年にオフィス以外の好きな場所で働ける「どこでもオフィス」というリモートワークの制度を設けている。

また、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、2020年2月より段階的に、月5回を上限としていたリモートワークの制限を解除し、原則在宅勤務の導入および社内外における会議や採用活動、社内研修などの全てをオンラインで実施するなど、従業員や関係者の安全を最優先とする取り組みを行ってきた。

その結果、現在でも95%の従業員が在宅勤務で業務に従事し、92.6%の従業員が「リモート環境でもパフォーマンスへの影響がなかった」もしくは「向上した」と回答しているという。

こうした状況を受け、より生産性を上げ、創造性を発揮できることを目的に新しい働き方への移行を行うとのことだ。

さらに、社会の新常態(ニューノーマル)を見据えた「オープンイノベーションの創出」を目的に、ヤフー以外で本業に従事する人の副業先としての受け入れを開始。

副業先として同社に参画してもらうことで、従来では交わる機会が得られなかった人材とともに、新たな事業やサービスにつながるイノベーションの創出を目指すとしている。

なお、同施策の対象は、全国の正社員、契約社員、嘱託社員の全7,104名。概要は以下となる。

(1)リモートワークの回数制限を解除
(2)フレックスタイム勤務のコアタイムを廃止
(3)最大月7,000円の補助(どこでもオフィス手当4,000円+通信費補助3,000円)
(4)通勤定期券代の支給停止(通勤交通費は実費支給)
(5)副業人材の募集(ヤフー以外で本業に従事する人材の受け入れ)

また、ツイート募集企画「あなたの理想の「新しい働き方」は?」を7月16日に開始するという。

新型コロナウイルスの流行で、リモートワークや時差出勤などの新しい働き方が見直されている現在、人々が理想とする、これからの時代の「新しい働き方」をTwitterで「#新しい働き方を語ろう」をつけ、語るとしている。