サントリーは、サントリーグローバルイノベーションセンターが実施した研究、「水分摂取による健康増進効果の検討」により、習慣的に起床後と就寝前2時間以内に水分摂取することには複数の健康増進への効果があることが認められたことを発表した。
健常なアジア人(日本人)男女を対象とした、習慣的な水分摂取介入による健康増進効果の可能性を検討した研究は、今回がアジアで初になるという。
研究では、被験対象となった50歳以上75歳未満の日本人男女60名を、ランダムに介入群と対象群に分けた。
介入群には普段の生活に加えて「サントリー 南アルプスの天然水」550mlペットボトルを、朝は起床時から2時間以内に1本、夜は就寝前2時間以内に1本、1日合計2本(1,100ml)を12週間継続摂取してもらい、対象群には普段通りの生活を12週間送ってもらった。
結果によると、起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取により、血圧低下、体温上昇(少なくとも低下抑制)、腎機能低下抑制、血中老廃物希釈への効果が認められたという。
今回の研究で見出された効果は、水分摂取量増加によるものか、朝・晩のタイミングによるものかは現段階では不明であるとのことだ。しかし、健常者においても、水分摂取習慣を変えることで複数の健康ベネフィットがあることが示されたとのことだ。
同社は、アジア人を対象とした、健常者において全身の健康効果を調べた最初の研究とし、また、習慣的な水分摂取介入による効果として血圧低下と体温上昇を示唆する最初の研究と位置付けている。
そのため、メカニズムの詳細やサンプルサイズ、設定条件には限界があったとし、今後の大規模試験などさらなる検討結果に期待するとしている。