ビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、文部科学省が掲げる「GIGAスクール構想」の早期実現に向けた施策の第1弾としてさいたま市教育委員会で教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するプロフェッショナル人材を、副業・兼業限定で2020年7月8日から8月4日まで公募することを発表した。

さいたま市教育委員会は、教育DX人材を副業・兼業限定で招き入れることにより、ICT環境を整備した日本一の教育を目指すという。

なお、全国の教育委員会および自治体において、副業・兼業限定でGIGAスクール構想に関わる教育DX人材を公募するのは初めてであるとのことだ。

GIGAスクール構想は、令和時代のスタンダードな学校像として児童生徒への「1人1台端末」と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想。

2023年度までの実現を目指し推進されてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大による学校の臨時休業の影響で、今年度末までに前倒しする方針に変更されたという。

こうした状況下で、さいたま市教育委員会は、ICTを活用した日本一の教育を目指し、タブレット端末および高速大容量の通信ネットワーク整備などGIGAスクール構想の実現にいち早く着手してきたという。

しかし、同市は、個別最適化された次世代の教育を実現するには、ICT環境を整備するだけでなく、Webサイトの制作やセキュリティ対策などでより専門的な知識を持ったICT・IT領域のビジネスプロフェッショナルとの連携が必要だと考え、今回、副業・兼業限定で、「教育DX人材」をビズリーチにて公募することに踏み切ったとしている。

また、同社はビズリーチの会員に対し、ビジネスプロフェッショナルのキャリア観へのアンケートを実施。79%が、「今後、副業・兼業を行いたい」と回答し、副業・兼業への関心の高さが明らかになったという。

なお、今回の公募がGIGAスクール構想実現に向けた官民連携施策の先進モデルとなり、全国の自治体に波及していくことを目指しているとのことだ。