日本郵便は、CBcloudおよびオプティマインドと連携し、AIによる配達ルート自動作成などを活用した配達業務支援システムを試行導入すると発表した。
今回、CBcloudが提供する宅配ソリューションシステム「SmaRyu Post」と、オプティマインドが提供するAIによる配達ルート自動作成システム「Loogia」を全面的に連携させたシステムを試験的に活用し、全国約200局の郵便局でゆうパックなどの配達業務を実施するという。
SmaRyu Postは、車両への荷物積み込みや配達、ルートの自動作成およびナビゲーション(Loogiaと連携)、配送ステータス管理、配達状況の画像撮影、電子サインなどの機能を一気通貫で提供。
また、Loogiaは、独自のアルゴリズムにより、最適な配達順序やルートをAIで自動計算し提示することで、配達経験がない人も熟練者と遜色なく業務を行えるよう支援するルーティング技術を提供するという。
宅配業界では、生産年齢人口の減少やEC市場の拡大などによる宅配便取扱個数の増加を要因として、構造的な人手不足に直面しているという。
同社は、新技術を活用し、ゆうパックなどの配達を担う社員の負荷軽減や業務経験の浅い人でも配達できる仕組み作りを行うことで、誰もが活躍できる環境の実現を目指すとしている。