写真・動画共有アプリのSnapchatを提供するSnapは、同サービスにおいて、ドナルド・トランプ大統領が投稿した、黒人男性への暴行死事件に関する映像コンテンツを表示することを停止すると発表した。
同社のCEOであるエヴァン・シュピーゲル氏は、同社従業員メンバーに対し、5月31日にメッセージを送ったという。
これには、「Snapchatに関して、人種的暴力を扇動する人々に関連するアカウントをアメリカで宣伝することはできない」とし、 Discoverのコンテンツにおいて上記のようなアカウントの宣伝は一切しないと綴られていた。
同コンテンツは、宣伝するものを決定するキュレートされたプラットフォーム。Snapchatで公開されているコンテンツがコミュニティガイドラインに準拠している限り、アカウントの維持を許可するが、今回の投稿は表示しないとしている。
同氏は「私たちの存在理由である自由、平等、そしてすべての人に対する正義に向けて努力することを心から願っている」とコメント。
また、この対応は、ユーザーが同意しないコンテンツや一部のユーザーに影響を受けないアカウントを削除することを意味するものではないとしている。同社は、平和など正義を擁護するすべての人々と一緒に立っており、私たちはプラットフォームを利用して、悪ではなく善を促進するとのことだ。
なおSnapは、平等と正義をサポートする組織に貢献するが、社会のより根本的な再編成を要求するというと明かしている。これは、民間の慈善活動のみでは、不正の溝は埋められないとし、問題提起を投げかけている。