NECは、KDDIが主体となって3月から開始した5Gにおける仮想化基地局の実用化に向けたO-RAN(Open Radio Access Network)準拠の実機を用いた実証実験に参加し、基地局装置の提供および試験の実施を行うと発表した。

実証実験は、5Gにおける多様な市場のユースケースに適用可能な通信を実現する要素である柔軟性の確保のため、汎用のハードウエアおよび、仮想化基盤上でRAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)のソフトウエアを動作させることができる仮想化基地局と異なるベンダーの装置を組み合わせて基地局を構成するフロントホールインタフェースのオープン化を実現することが目的となっている。

そのため、O-RAN準拠の実機を用いた5G仮想化基地局の技術検証を通じて課題の抽出および解決策の検証を行い、5G仮想化基地局の実用化および導入に向けた技術の最適化および要件定義を行うとのことだ。

NECはO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠した基地局無線装置(RU)を提供し、本仕様に準拠する他ベンダーの基地局制御装置(CU、DU)と接続し、実証実験の環境を構築する。また、試験の実施や試験結果の検証を行い、実用化に向けた検証に貢献していくとのことだ。