ANAホールディングス(以下、ANAHD)とエアロネクストは、ANAHDのエアラインおよびドローンオペレーターとしての機体運航に関する知見と、エアロネクストの産業用ドローンの基本性能を向上させる機体構造設計技術を融合し、「空の産業革命 レベル4」に対応する物流ドローンの共同開発に向けた業務提携をスタートしたことを発表した。

レベル4とは、2019年6月に発表された小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会による「空の産業革命に向けたロードマップ2019」で明記されている、2022年度を目標とした「有人地帯での補助者なし目視外飛行」の実現フェーズである。

今回の業務提携で両社は、陸上輸送が困難な地域における生活物資や医薬品の配送や都市を含む地域における荷物配送の実現に向けて必要とされる、高品質かつ安心・安全なドローンを共同で開発するという

ANAHDは、主要な用途や基本的な機体性能、また機体整備や運航管理にあたって必要な機能などについて、オペレーターとしての視点から知見を提供する。

一方エアロネクストは、荷物を常に水平に保つことができ、重心位置を考慮した機体構造設計により、高性能な物流ドローン機体を実現する4D GRAVITY®技術の提供を行うとしている。

両社は今後、2020年度内に共同開発した物流ドローンによる実証実験を開始し、2022年度の空の産業革命 レベル4解禁に向けて量産化をしていくとのことだ。