花王は、5月15日から6月22日正午までの期間、若手社会起業家の育成を支援するプログラム「花王社会起業塾」の2020年度塾生の募集を開始した。

「これからの新しい生活文化をつくる」をテーマに、社会の変化を先取りし、多様な新しい視点で、生活者に寄り添い、よりよい暮らしや働き方などに向けた基盤づくりに取り組む社会起業家を3組(団体)支援するという。

対象となる団体の要件は、活動の中心メンバーが18~39歳程度で、顧客/当事者に対してサービスやプログラムを提供した実績があるなど、すでに活動に取り組み始めていること、2020年度も何らかの具体的な活動を実施する予定であることなどを挙げている。

花王は、2010年より、特定非営利活動法人ETIC.(エティック)と協働で、社会課題をビジネスの手法で解決する若手社会起業家の育成支援を行なう「花王社会起業塾」を実施している。

これまで、子どもの貧困と教育格差、ワーク・ライフ・バランス、QOL*1 の向上、障がい者の自立などのテーマで、29組の社会起業家を支援してきたとのことだ。

今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大が、社会に大きな影響を与えている影響により、社会課題がさらに深刻化する中で、これまでの知見を活かしながら、より充実したカリキュラムをオンラインで開催していく予定としている。

プログラムでは、第一線で活躍する経験豊富なメンターや専門家、卒塾生OBOGをはじめとした先輩起業家とのメンタリングの機会を提供。

メンターからのインプットと、現場での検証・実践を繰り返すことで、課題の本質をつかみ、事業の軸を定めながら、めざしたい社会の実現に向けた事業戦略を磨きあげ、事業を成長・拡大させる能力を養っていくという。

同社は、若手社会起業家の支援を通じ、次世代を育む人づくりと新しい社会的価値の創造に寄与していく方針を示している。