フォルクスワーゲンが、ジュネーブ国際モーターショーの中止を受け、オンラインでモーターショーを開催することを発表した。

現地時間4月3日より2週間、同社ブランドのニューモデルをウェブサイトで体験可能としており、360°ツアーで、モーターショーを現実世界のように楽しむことができるデジタル体験を提供するとしている。

ユーザーは、ブースのガイド付きツアーに参加できる他、個別にブースを見て回ることが可能。具体的には、ブース内の散策やクルマをさまざまな方向から眺めること、ウェブサイトに統合された追加機能でクルマのボディカラーやホイールの交換が体験でき、インタラクティブにプレゼンテーションを楽しむことができる。

このモーターショーのハイライトは、未来の電気自動車「ID.3(アイディ.3)」、プラグインハイブリッド技術を採用した新型「Touareg R(トゥアレグR)」、「Golf(ゴルフ)」のアイコンともいえるスポーツバージョン「GTI」、「GTD」、「GTE」などの2020年に発売されるニューモデルが揃うとのことだ。

なお、バーチャルモーターショーは無料で見ることができ、4月17日までの開設となる。

フォルクスワーゲン最高マーケティング責任者のヨッヘン・セングピール氏は、「フォルクスワーゲン初のデジタルブースは、これから革新的なオンライン体験を生み出していく新 しい持続的コンセプトの始まりにすぎません」と述べている。

さらに続けて、「デジタル化戦略の一環として、バーチャルリアリティが提供する可能性を活用していきます。バーチャルリアリティは今後、体験型マーケティング、フォルクスワーゲン ブランドの外部に対するプレゼンテーション、そしてお客様やファンの方々とのインタラクションの一環になります」とバーチャルリアリティについての考えをコメントした。