京都造形芸術大学とAirbnb Japan(以下、Airbnb)は、2019年度の寄附講座において学生たちと協議した成果をAirbnbがビジネスとして検討する価値が十分あると判断した3つのプロジェクトについて発表した。
京都造形芸術大学でのAirbnbの寄付講座は、2018年に包括的な連携に関する協定書を締結したことで開始された。情報デザイン学科クロステックデザインコースにおいて開講された同講座では、「次世代のホームシェアリング」をテーマとし、ホストと旅行者をつなぐための新たなサービスを、学生たちがAirbnb担当者と協働しながら構築することを目指している。
講義の後半では12月、1月の2回にわたって学生のサービス計画を実際の会社にプレゼン。その協議の結果、学生のサービス提案の実現可能性を検証するためのプロジェクトを開始することが決定されたという。考案された3つのサービス企画案は以下のとおりだ。
思い出を地図上に残すサービス「Runinto」
Runintoは、旅先でふと出会う(=Run into)人との出会い、建物やレストランや綺麗な空間・場所などの素敵な偶然を、ログとしてマップ上に残し、他の旅人がそこを訪れるようにできるサービスとなっている。
京都造形芸術大学の学生が中心となって、Stroly、電通、Airbnbの協力のもと、Strolyが提供する地図プラットフォームを活用した東京・京都のRuninto Mapを作成するパイロットを2020年3月~9月の期間で行う予定だ。
ベビーシッターサービス「Baby」
BabyはAirbnbに宿泊したゲストで子どもを預けたい人がいた時、ホストを経由してベビーシッターを紹介するというサービスだ。子どもを預けるだけではなく、教育的なコンテンツにするということが提案された。
パソナフォスターがAirbnbホスト向けのベビーシッターサービスのパイロットを東京・大阪・京都で2020年度内に実施するとしている。
朝食を提供するサービス「Breaky」r
Breakyは旅行中にはあまり朝食を食べない旅行者を対象に、自分に合った朝食を探す人と朝食を提供したい現地の人同士をつなぐことができないかという視点で考え出されたサービスだ。
京都市内の若手料理人や主婦が朝食を提供したり、宿泊者と料理教室を開催したりするという形のサービスが考えられている。
オレンジ・アンド・パートナーズが、京都市内に協業パートナーが展開予定のオープンキッチンをAirbnbのゲストに開放する取り組みを2020年度内に開始する予定。
なお、厳選した同プロジェクトはそれぞれ試験サービスとして2020年12月末までに開始する予定としている。