大和ハウス工業が、米国にて商業施設事業を開始したことを発表した。その第一弾として、同社はカリフォルニア州アーバイン市内の商業施設「TRADE(トレード)」を取得し、運営管理を開始した。
トレードは、フードホールをはじめとする飲食やサービス店舗を中心とした商業施設。寿司やラーメンといった日本食レストラン、マッサージやネイルサロンといった美容系サービスなど、インターネット通販による代替が困難な業態の31店舗を展開している。
同社は、日本で取引してきた4,200社以上のテナント企業とのネットワークを通じ、空きテナントへ日本企業の誘致を推進することで、近隣商業施設との差別化を図っていくという。
またトレードの運営管理は、現地法人のDaiwa House Texas Inc.(ダイワハウステキサス)を通じて行い、管理運営は全米大手の不動産会社Lincoln Property Company グループに委託する。
今後、同社は米国において、現地法人を通じて商業施設や賃貸用不動産などを購入・開発するとともに、同社グループのスタンレーマーチン社の戸建住宅事業を合わせ、2022年3月期に売上高1,550億円を予定しているという。
また、現在展開しているASEAN、オーストラリアなどでの事業も発展させ、2022年3月期に海外売上高全体で4,000億円を目指していくとのことだ。