アディダスが、リサイクルポリエステル100%を含む2つの新しい技術であるPRIMEBLUEとPRIMEGREENを導入すると発表した。

PRIMEBLUEは、海岸や海沿いの地域で、海に流入する前に回収されたプラスチック廃棄物をアップサイクルして生まれた素材であるParley OceanPlastic(R)の糸を使用したパフォーマンスファブリック。同ブランドの代表的なランニングシューズ「Ultraboost 20」や、世界最大のリーグやチームのユニフォームに含まれている。

PRIMEGREENは、未使用のプラスチックを含まないパフォーマンスファブリック。今年後半の発売を予定されており、主要な競合製品にも採用される予定であるという。

同社の掲げる「2020年の終わりにリサイクルポリエステルの総量の50%以上に達し、プラスチック廃棄物を削減する」といった公約において、PRIMEBLUEとPRIMEGREENが重要な役割を果たすという。

さらに、同社がスポーツパートナーとなっているMLS、NHL、米国バレーボール、およびPower 5 NCAAフットボールプログラムで、PRIMEBLUEとPRIMEGREENを使ったユニフォームに移行するとしている。

同社は「プラスチック廃棄物が地球環境へ与える問題についてアクションを起こしていかなくてはいけない」とし、技術革新とパートナーシップを通じて、プラスチック廃棄物をなくすという。

主な動きとして、2020年に新たな製品ソリューションを導入し、2021年に米国の主要スポーツパートナーと協力して持続可能なユニフォームへ移行する。

さらに、2024年までに同ブランドすべての製品にリサイクルポリエステルを使用し、2030年までには二酸化炭素排出量を30%削減。2050年までに気候変動への悪影響をなくし、電力を再生可能エネルギー源から得るという。

同社は、リサイクル素材で作られた「リサイクルループ」、リメイク品としてライフサイクルが継続する「サーキュラーループ」、”製品が生命を持ち自然に戻ることができる”という同社の野望を込めた「バイオニックループ」のスリーループ戦略を通じ、サステナブル製品を実現するとしている。

同社の製品とプロセスは、レンタルや修理、または再商取引を通じて「製品の寿命を延ばせる」、「新しい製品に作り直しができる」、「最終的に自然に戻ることが可能になる」といった新しい循環ビジネスモデルの一部になるとしている。