TRUST SMITHは12月26日、人工知能を使った自動搬送ロボットの開発に成功したことを発表した。
同社が開発に成功した自動搬送ロボットは、ロボット自身が前後左右や路面の凹凸、段差などを検知して、目的とする場所まで自律走行し移動するタイプの物流ロボット。
作業者が荷物を積載すると、それらをロボットが自動で運搬し、作業者の移動量を大幅に低減でき、搬送作業における生産性向上が期待できるとしている。
無人で荷物を運ぶロボットとしては、従来から「AGV」と呼ばれる搬送ロボットがあり、自動運転車の一種で、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車が存在する。
この従来のAGVは、磁気テープや磁気棒などのガイドを予め施設の床下に埋め込むことで、施設内の決められたルートのみを走行するものだが、今回の自動搬送ロボットは、センサーにより空間の障害物等を認識・回避しながら施設内を自由に走行できるため、走行経路上に想定外の障害物等が置かれていたり、歩く作業員がいたとしても自動で安全に回避し、目的地まで到達することが可能だという。
また、TRUST SMITH社は、2019年11月、人工知能を使った障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功しており、空間内に存在する障害物をアームロボットが自動で回避し、目的物へアプローチすることが出来るというもので、この技術を実装したアームロボットを工場に導入すれば、これまで手作業で行っていたピックアップ作業を自動で行うことが出来るとのことだ。