三菱商事とNTTは、位置情報サービス分野でグローバルサービスプロバイダーであるHEREへの共同出資を進めることで合意したことを発表した。三菱商事とNTTは在蘭持株会社(出資比率50%:50%)を新設の上、同社を通じてHERE社の3割の株式を取得する予定としている。
HEREは、カーナビゲーションや自動運転車向けの位置情報システムや高精度地図を提供する一方で、近年は、非自動車産業向け事業の強化をめざし、保有する高精度地図及び位置データを基盤としながら、物流や交通情報/ルート案内等のサービス起点でのソリューション提供力を強化している。HEREのソリューションは「産業DXプラットフォーム」の中核技術の候補の1つとなり、日本及び成長著しいAPAC市場における更なる事業拡大を目指している。
三菱商事とNTTは、多様な産業における両社の事業基盤・顧客基盤・技術基盤等を活用しながら、HEREの提供サービス拡充とイノベーションをより一層加速させ付加価値の高いサービスを幅広い産業のユーザーに対して提供していくとしている。