退職代行プロを運営するFruitsBasketは、2019年12月13日に「退職代行サービスカオスマップ」を公開した。

退職代行とは、依頼者に変わって退職の連絡・処理を代行してくれるサービス。

依頼者は会社と一切やり取りをすることなく、自分で辞めるよりもスムーズに退職できるため、引き止めや脅しに物申すことができない若い世代(20代〜30代前半)からの人気が高い傾向にあると同社は述べている。

現在、退職代行の発祥である「ニコイチ」と火付け役である「EXIT」、に「退職代行SARABA」を加えた3社が退職代行業界の三大業者となっているという。

国内の退職代行業界の業者を全て合計すると、約100社以上あるとのことだ。

現在、弁護士や司法書士などの法律専門家、労働組合も退職代行サービスを提供しており、各事業主ごとに対応できる範囲や、利用者から人気を集めている企業の傾向は全く異っているとし、同社は各事業者ごとの特徴とトレンドを以下のようにまとめている。

  • 一般業者
  • 退職代行サービスを提供する事業者の中で最も多いのが一般業者で、労働組合や弁護士事務所と比べ、価格が低く、柔軟な対応ができ、様々なサービスを提供していることが特徴。

  • 労働組合
  • 労働組合が提供する退職代行サービスが存在しており、労働組合は一般企業と異なり団体交渉権を持つため、会社に対して交渉や請求行為ができることが最大の特徴。

  • 法律事務所
  • 弁護士や行政書士など、法律家たちも退職代行サービスを提供しており、資格によって業務の範囲が定めれており、「裁判の代理」や「請求交渉行為」など全ての業務を引き受けることができる「弁護士」が利用者からの指示を集めているという。