レノボ・ジャパン(以下「レノボ」)は、ヘルスケア分野にテクノロジーが貢献しているという調査結果を発表した。
VR(仮想現実)などのテクノロジーに対して、ヘルスケア分野における課題を解決する手段としての期待が調査対象者の84%から寄せられているという結果が、レノボが実施した国際調査により得られたという。
調査によると、テクノロジーはヘルスケア分野を変革する力を持っていると世界中で考えられており、回答者の47%がヘルスケアを変革するうえでテクノロジーが重要だと考えていることが判明。
日本では43%が重要だと回答し、ヘルスケアはテクノロジーによる課題解決が最も期待されている分野となった。
また67%は、テクノロジーやスマートデバイスが健康な生活を送る上で役立っていると回答。ただしこの比率はドイツ、フランスなど先進国で相対的に低く、中国、インドなど新興国で高い数値となった。日本では56%。
患児の治療に際しVRが麻酔の代わりに痛みを軽減
患児が感じる軽度から中程度の痛みを伴う治療への不安を軽減するために、VRテクノロジーを組み込んだヘッドセットが利用できるようになり、このツールは、コロラド小児病院をはじめ米国内に数百あるスターライト・チルドレン財団提携医療施設で利用可能。
VRによって患児は不安な気持ちが和らぎ、意識がある状態でも痛みを伴う治療を受けることができ、それによって、回復までの時間短縮と減薬が可能になったとしている。
同社は同財団と協力して、VRヘッドセットを活用したStarlight Virtual Realityプログラムを展開し、技術開発を行ったという。
<調査概要>
レノボは、世界10か国(日本、米国、メキシコ、ブラジル、中国、インド、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア。質問票の言語は8言語)、のべ15,226人を対象にした国際調査を実施。調査サンプルは、各国の18歳以上のネット人口の分布に沿って抽出。調査は2019年3月31日から4月27日にかけて実施。全10か国の調査対象全体に関する統計数値は95%有意水準で+/- 1%ポイントの誤差の範囲内、各国別の調査対象に関する統計数値は95%有意水準で+/- 3%ポイントの誤差の範囲内。調査目的は、テクノロジーが日常生活と社会に与えるインパクトについて、現在、および将来について回答者がどのように考えているか。