LINEとLINE Fukuokaが、2019年11月14日より福岡市のLINE公式アカウント(LINE ID:@fukuokacity)にて、「避難行動支援」の全ての機能提供を開始し、実際の災害時にも利用できるようになったことを発表した。
なお、11月14日から2020年3月31日の実証実験終了時まで、平常時・災害時の運用を通し、機能の有用性を検証していくという。
サービス概要
「避難行動支援」機能は平常時の備えを支援する「平常時モード」と災害時の避難行動を支援する「災害時モード」の2つからなり、災害時には「災害時モード」に自動で切り替わるようになっている。
それぞれのモードの特徴は以下の通り
「平常時モード」
- 近隣の避難所、ハザードマップを確認する
- 避難所が対応している災害の項目をアイコン(雨、津波、地震など)で確認可能
- 地震・風水害の避難行動を確認できるデモ機能
- 現在の警報や注意報を受け取る
- 防災関連リンク集で情報収集
- 道路、河川、公園等の不具合を市に知らせて被害を未然に防ぐ
「災害時モード」
- 避難勧告等の緊急情報を受け取る
- 災害内容に応じた避難行動の情報を受け取る
- 「住居」「職場・オフィス」など現在いる場所に合わせた避難行動を知る
- 最寄りの開設済避難所を知る
- 「避難開始」したことを家族や親しい人に共有する
- 「水道・ガスの状況」「交通機関の運行状況」など現状を調べる
また、災害後に早期復旧を促すことを目的として、災害の影響を受けた道路・河川・公園等の不具合を市に知らせて早期復旧を目指す機能も搭載。
同機能は全国で初の、LINE公式アカウント内で平常時の備え~災害時の避難行動支援~復旧支援時のまちの不具合の通報までシームレスに支援できる仕組みとなっている(2019年11月14日現在)。
なお、通常時の防災情報の受け取りから、災害発生時の「災害の種類に合わせた避難行動の案内が届く」「いま避難可能な避難所の確認ができる」「家族等への避難開始の共有」、復旧支援時の「まちの不具合(道路陥没など)の通報」まで、すべて単一のLINE公式アカウント内で行うことが可能だ。